やれ、夜中0時にそこに入ると女の霊がいるやら、このトンネルは事故で多くの人間が亡くなったのでその死体を食べるために鬼が出るやら、カップルで入ると近い内に不幸が起きる、そんな曰くつきのトンネルが。
小学生の時、友人の田中と、橋田と俺の3人でそのトンネルで肝試しをしようとしたが、トンネルに着くまでに人に見つかり「絶対に行くな!」と強制的に連れ戻された。田舎だからそこらへんのおっちゃんおばちゃんっていうのは全員知り合いだ。
この体験が俺や田中や橋田にとって「あのトンネルは絶対になにかあるんだ」と印象づけた。その一年後、隣に作られていた新トンネルが開通し、そのトンネルは封鎖されることになった。
自分たちが大学生になった頃。久しぶりに俺と田中と橋田、そしてこっちに遊びに来ていた田中の大学の友人の井口と相川で遊んでいた時、ふとそのトンネルの話になった。
「絶対なにかあるんだべ。」
「行ってみる?」
といった感じで話してその場は終えた。大学生になった頃にはそんないわくを信じてはいなかったが、わざわざトンネルを男5人で見に行ってキャーキャー騒ぐのもよくわからないからな。
「前言ってたトンネルってどんな噂があったの?」
「案内してくれないか?田中は行こうと言っても行きたがらない。」
自分も、その頃ソーシャルゲームにハマっていたので「いや、俺はいかんよ。噂は、女の霊が出るとか、鬼が出るとか、あとカップルで入ると不幸が起きるとか。そういや、高校の時の友達の森本君が彼女連れて入ったから彼女はその後交通事故にあったよ。」(森本君の彼女が事故にあったのは事実)という話をしたのを覚えている。
橋田のところにもかかってきたようだが、橋田は県外に出ているので噂だけを伝えたそうだ。
それから、そんな事を教えたのもすっかり忘れてた30手前の時。
「君って○○町出身なんでしょ?○○トンネルの噂ってしってる?」
あのトンネルの話だった。
「えぇ知っています!女の霊が出るとか、鬼が出るとかいうやつですよね。高校の時の森本という友人が彼女と一緒に入ったら彼女がその後交通事故にあったんですよ。」
と話すと
「やっぱり何かあるんだね。うちのバカ息子がそこに肝試しに行ったら何かに見られてる気配がするっていうもんだから、お祓いしてもらってた。」
と話を続けて、何分が盛り上がった後、打ち合わせも終わり、帰路についた。
家に帰って、ふと気になって「もしかしたら有名な心霊スポットになってるのかな?」と検索をする。
すると、一発でHIT。
黒い背景の赤い文字が乱舞するページにたどり着く。○○県の心霊スポットというようなページだ。
そこにそのトンネルは
「危険度SSSS(命の保証はできません)」と書いてあるのだ。
自分は「うぉ!すげぇ!」と思いそのページをみる。
「このトンネルは、建設途中落盤事故で多くの人間が死んだらしいです。
また、女の霊が出て、カップルで入ると女の霊の嫉妬で女性に不幸が降り注ぐといわれており、
情報元の友人は彼女と入った後、交通事故にあいお亡くなりになったそうです。」
若干、自分がもってる情報とは違うがどうやらこのトンネルの事で間違いがない。てかもしかして最後って森本君の彼女の話?とか思いながら、画面をスクロールする。
そして、写真が現れた…
そして、そのサイトは多くの人から情報提供をいただくようで、多くの人間が体験談を書いて、いったという証拠に写真を載せていた…
他のサイトも周る。
そして出てくるわ出てくるわ
が。
そして、みんな口をそろえて言うのだ
「このトンネルには間違いなくなにかあります。霊感が強い友人が絶対に入りたがりませんでした。」「お祓いに行ったけど事故にあいました。」「このトンネルに入った後、家にかえったらうちの猫が怖がって寄ってきませんでした。」
新トンネルには「なにかある」と…
今年の夏もその新トンネルは心霊スポットのようで、夜になると結構人がいると田中から聞く。(なぜか田中は大笑いして報告をしてくる…なぜだろうか…)
あのね 最後まで読んだけど おもしろかった
いや〜怖いね!
とどのつまり、一番怖いのは人間
隣のトンネルなら幽霊の電波的なニュアンスの範囲内なんじゃない?
地元に曰くつきのトンネルがあった。 主な噂としては「夜中0時にそこに入ると女の霊がいる」やら、「このトンネルは事故で多くの人間が亡くなったのでその死体を食べるために鬼が出...
読んだ記憶があるぞ
嘘が噂になり本当になっていくとか都市伝説らしくて面白い トンネル通るときは気をつけます。