とはいっても正直なところ、西洋音楽を基にした音楽を、日本的なものとして認めたくないという気持ちもある。
日本の長い歴史から見れば、西洋音楽が入ってきたのはつい最近のことだし、つい最近入ってきただけの音楽的価値観が社会的に支配的になってしまうのは、なんかおかしい。
「西洋音楽を取り入れた日本音楽」であれば、それは過去からの発展とみなすことができるけど、
https://anond.hatelabo.jp/20180708114227
いや、僕は個人的には、演歌は日本の伝統ではないと思ってるんですけど、それは個人の主観的価値観なんですよ。
僕はナショナリストなので、日本の伝統はかっこいいものであってほしいし、個人的に演歌がかっこいい音楽だとは思えないので、演歌は日本の伝統ではないとみなしたい、という「個人の感想」です。
https://anond.hatelabo.jp/20180714150641
というレスが、目をひいた。
これは、近代的自我やモダニズム、私小説の問題だと考えたんだけど、違うか?
・元増田:私小説家的な立場。近代的自我やモダニズムに自明さを持てない。ゆえに自分や日本に拠り所となるかっこよさを探すのを止められない(無いのは知っているが)
・増田:モダニスト。哲学や科学など、広く使われる手続きにのっとって、我々の限界を探求しつつ知を構造化するしかない。(拠り所の無さを受け入れて)
って感じで対立している感じ。
見当違いのことを言っていたら、以下スルーしてくれ。
俺は、元増田の立場に近いところにいると感じる。一方、その立場が無理なのは理解している。なれるなら増田の立場に移行するのが理想だ。
だから、増田がなぜモダニストの立場に立てるのかを聞きたい。言い換えると、音楽において自分の基盤を探りたい欲求を止め、なぜ哲学や科学の方法で済ませられるのか、を知りたい。
日本にいると、幼い頃から身近に学者や官僚、芸術家がいないと、モダニズムを自明なものとみなすのはまだ難しいと考えている。でも、意思の力でそれを引き受けられる人がいたなら、その意見が聞きたいのだ。
「日本的なかっこよさを探してしまう感じ」は、「幽霊に取り憑かれている」や「神経症」と言ってもいいかもしれない。
レヴィ=ストロースは、未開社会にもそれぞれ高度な構造を持った文明があるとしたが、日本が開国前に持っていた構造の中にあった、かっこよさの幽霊がまだ潜んでいて、日本人の頭の中に巣食っていると言っても良い。そして幽霊が復活する期待を捨てられない(あるいは、幽霊が復活する可能性に賭け、下部構造を変えようとイデオロギー工作を頑張る)
増田トラバーの方々とかぬかしてるけど、長文でマウンティングかましてるのは全部俺だぞ。 それはいいとして、元増田の疑問や問題意識にはあまり響いてないようなので、少し切り口...
横だけど、面白かった。こんな文章を増田で読めるのは嬉しい。 全レスは追っていないんだけど、元増田の とはいっても正直なところ、西洋音楽を基にした音楽を、日本的なものと...
増田の方です。なかなか分かりづらい文章だと我ながら思ったけど、読んでくれてありがとう。 そして元増田もこんな俺に付き合ってくれて嬉しいなと思っている。 これは、近代的自...
横増田です。レスありがとう。 正直な考えを教えてもらえて感謝している。 まだうまく咀嚼しきれていないから、もう少し読んでみて、可能なら返信をしてみる。
横増田です。 遅くなったけど、返信をさせてもらう。 全体的に「学者」の葛藤が全く見えていなかった。 正直、「学者」は、哲学や科学(限界があることを含みつつ)という、ある...
元増田です。 読んでくれてありがとうございます。ここまでレスが付くのは想定外でした。おかげで自分が言いたいことがわかってきたような気がします。 せっかくなので、演歌批判と...
元増田です。 正直、自分の中には横増田のような問題意識はほとんどないというか、そういう解釈は想定外でした。 今になって思えば、ナショナリストを自称したのは良くなかったと...