中学から高校ぐらいまでの間、父のサンドバックでした。あ、身体的な奴でなく言葉の暴力です。
中学のとき父親はリストラされちゃいました。そのあとからです。たぶんストレスのはけ口にされたんじゃないかな。
収入なくなって家庭全体追い詰められてた時期だし。
「お前はだめだ」とか「死ねよ」とか、何か失敗したときに嫌味言って鼻で笑うとか、私が高校受験控えてお金のかからない公立高校に行くため必死に勉強してる時期に、「うちのは高校行きませんから」と近所の人に言うとか、まあありきたりなやつです。
よくあるじゃないですか。虐待は世代で連鎖するとか、毒親の行いを無意識に自分もやってしまう話とか。
自分の弱さから目を背けたいがため、子どもをいじめて溜飲を下げるような人間に私もなってしまうのか?
タイトルの言葉は父と同じ道をたどらないため、ずっと唱え続けている自戒です。
そして、父への行いに対する私の思いです。
父親自身が、育ちの影響を修正できずにきてしまった人間だったんですよね。
話を聞くところ、父の育った家庭は、お嬢様育ちで我儘な母親(私にとっては祖母)と人間不信で偏屈な舅の折り合いが大変に悪かったらしく、殺伐とお世辞にも冗談を言い合えるような状況ではなかったようで。父は貝にこもるように自分の世界で閉じていたらしい。
そんなんでコミュ障なのに、さらに偏屈な舅から父はそのコミュニケーションを受け継いでしまったらしく、嫌味でひねくれた言い方ばかりうまくなる。
コミュニケーションのベースがそんなんだから、他人にも誤解されて嫌がられて、傷ついて、さらに人間不信になってこじらせてくというループ。
彼はそんなこんなで50半ばまできてしまい、子どもにまでその被害は波及していますよー。笑えねえや。
リストラされてつらかったからと言って、気持ちを吐き出すコミュニケーションを暴言はくことしか知らないからといって、人を傷つけちゃいけません。
最近毒親がテーマの作品とか多いですよね。『母がしんどい』とか。
文化的再生産論
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