去年の夏頃、大学時代の友達に「SHIROBAKOめっちゃ面白いわ! 見てみ!」と言われた。
いつもだったら「後で見てみるわ」と言ってお茶を濁すんだけど、その時は本当に何となく気が向いたので見ることに。
就活面倒でダラダラしてたらいつの間にか実家でニートしてた俺にとってSHIROBAKOは輝かしい世界であり、
人に合わず毎日親の作った飯を食べて惰眠をむさぼる生活を続けてきて初めて「俺も働いてみたい」と思わせた。
多忙でかったるい日々が待ってた。俺は一ヶ月もしないうちに辞めた。
そのうちまた大学時代の友達が「花咲くいろは面白いで!見てみ!」と。
この時も何となく見ることに、多分前回のSHIROBAKOが凄い面白かったのからだと思う。
いざ見てみて「ああ、こいつ俺を働かせたいんだろうな」と。
2回連続で働く系の話が来たらそう思うって。
また働いてみたいと影響されたが、前回のコンビニバイトを通じて「どうせ働いても面白くはない」と思った。
だから今度は違う働き方をしようと思って、妄想を膨らませてることに。
その結果、SHIROBAKOのように何かを制作する職業が良いなー、と。
しかし、アニメ業界はやばいって話を嫌になるほど聞いていたので「じゃあ茶沢先生ポジションになればいいじゃん」と短絡思考。
それで何となく書いた作品を新人賞に投稿した。凄いハードだったが資料集めたり、キャラクターがどう動くのかとか考えるのは楽しかった、物語の作り方はSHIROBAKOに登場する木下監督の真似。
結果は2次落ち。
凄いショックで3日ぐらい寝込んだ。人生の中であれだけ思いを込めて過ごした日々はなく、他の作品に負けたことに悔しかった。
それからは次こそはと思って、地力をつけるべく短編小説を作って修行。
ネット上には酔狂な奴も多く、評価を依頼する場所には困らなかった。
結局のところ結果だけ見れば俺はまだニートだけど、昔とは比べ物にならないぐらい毎日が充実してる。
何のために生きてるんだか分からない日々から脱却させてくれたSHIROBAKOと花咲くいろはには感謝してもしきれない。
親のすねかじりながらラノベ書いて人生充実! 何て普通の人からすれば「馬鹿にしてんのか!」って感じだろうけど穀潰しニートの俺からしたらすごい進歩だと勝手に思ってる。
現状に不満もあるみたいだけどたまに創作論的な本を買ってきてくれるから応援してくれてるんじゃないかな。
書き始めた当時は友人らに「影響されただけ」と「お前じゃ無理だやめとけ」しか言われなかったけど今は諦めたのか何も言わない。
多分俺は世の中大半の人間からすれば負け組に分けられるだろうけど、個人的には幸せだし現状に満足してる。
何かに影響されて始めた当初は何故か馬鹿にされるけど、長く続けりゃ何も言われなくなる。
ひさびさにいい増田。ちゃんと創作で取材しているのがすごく好感持てる。結果が出るかは分からないがいいことだ。うらやましい。