女ばかりの集団に男が一人ないし数人という状況における、男側のとんでもない居辛さについて、現在進行形でその状況にある自分の思うところを主体に書いてみる。
タイトルに「ハーレム」を含めなかったのは、話がノンフィクションだからである。
学校の美術部や吹奏楽部や家政科、あるいは女子校から共学化して間もない学校に始まり看護師保育士介護業界と、こういう男性割合が極端に低い集団というのは、男にとって想像を絶するやりにくさが待っている。
このやりにくさについて、非常に大きな原因の一つと言えそうなのが、女性陣の男性に対する距離の取り方。
一体どこで申し合わせているんだ?というくらい、全員が全員等しい距離感で、いや正確には等しく距離を置いてコミュニケーションを取ってくるのだ。
このため「とりあえず特定の誰かと仲良くなったり、リーダー格に名前を覚えてもらって、それを取っ掛かりに少しずつ人脈を築いていく」という、男社会においてはオーソドックスな方法が取れない。
これは多分「誰と誰がどう仲良くしている」という情報に女性が非常に敏感なんだろうなと推測しているのだが、もし違うというなら教えて欲しい。
裏を返せば、親しくなるなら全員の親密度を等しく上げていかないとダメっぽいんだけど、どうしたらそんなこと出来るんだ?って感じ。
しかも、それを上手くやってのけた男性には、女性陣のいじられ役というポジションが待っている。これまた微妙だ。
まあ一応、そういう集団内でカップルになり、結婚に至ったケースも一例だけあったが、彼らは可能な限り周囲に気付かれないよう、裏でコソコソ言っては失礼だが、かなり注意を払って仲良くしていた。
勿論それに気づく女性もいたが、そのケースに限ってはお目こぼしだったらしい。
しかし結婚後程なく旦那がグループをやめ、一切の接点を断ってしまったので、それを見ただけでも色々ウヘァって感じである。
こっちとしては、とにかく疎外感を感じず普通に仲間として付き合えればいいだけなのだが、それがかように難しいと、なんだか夢も希望も・・・というのは大袈裟だろうか。
それとも、女の割合が多い職業や趣味を選ぶリスクとして割り切るしかないのだとすれば、どうにも寂しい。
以下余談。
一方で、オーソドックスな戦隊物と言ってはアレだが、男グループに一人ないし少数の女性という構図は、男の童貞指数が高いとサークラになるリスクはあるにせよ、それを踏まえても当の女性には非常に居心地がいいらしい。
まあその子は「女が多いと色々面倒なんだよ、一人も嫌だけど多いよりはね~」というタイプなので全女性の意見を代弁しているとは毛頭思っていないが、それにしたって男女逆になるだけで凄まじい落差である。