2013-02-07

黒歴史原体験

IT土方自分が初めてプログラムなるもの体感したのは、中学校の授業だった。

当時は5インチフロッピーが主流のパソコン上で、BASICを走らせたらそれが妙に面白くて、時間を忘れて夢中になってしまった。

原体験というのは恐ろしいもので、今振り返ってみればそのときの体験が、その後の人生に計り知れない影響をもたらしたわけだ。

例えるなら、あやとり拳銃早撃ちに目覚めたのび太感覚だろうか。

開発者社会的地位は「コード書けるだけで何が偉いの?何が凄いの?」という微妙ポジション(国家資格でもコード書き方面の高度区分は組み込みだけというのが現状をよく表している)で待遇微妙だが、それでもプロコード書きは自分にとって天職だと思うし、そうなってしまったことにあまり後悔はしていない。

山下清じゃないけど「まあ仕事だしな」で過ごしたり過ごさなかったり。コード書き以外は何をやっても全然ダメだけど。


とまあ、これだけで終われば満更でもない思い出話なのだが、正直、初めて触れた言語BASICだったことは、自分にとって黒歴史でもあったりする。

かつての自分と同じようにBASICプログラムに興味を持った人に「あんなのはダメ」と頭ごなしに言うつもりはないけど、もしBASICのBの字も知らない人であれば、今ならPythonRubyを、Linuxとセットで勧めると思う。

気がついたらCもJavaPerlもこなし、いつの間にかアプリシステムプログラミング経験していた自分からすると、それくらい、BASIC言語として拙いというのが実感なのだ

色々問題はあるんだけど、一番はプログラムに対するスタンスを誤解してしまう所。

あれを最初にやると高確率で「プログラミングなんて、その場で出来る範囲で適当に書いときゃいいんだ。なんつってもノリが大事なんだから、うるさいこと言って神経取られちゃダメだ」という恐ろしい考えが身についてしまう気がする。

だってかなりいい加減に書いても、それなりに動いちゃうから。人は大抵易きに流れるので「これでいいのだ」になるのが自然というか。

更にこれがVBだったりすると、MSの用意した機能だけしか使えない人になるだろう。もっとヤバい気がする。


ともかく自分はそうやって身についた悪習慣が祟って、折角大学で習った知識はまともに身につかず、就職後にOJTを通して自らを叩き直すハメになった。

勿論これは自力じゃなく、当時のメンターの驚異的な忍耐力を以てなされたことであり、今でも頭が上がらない。

全く遠回りをしたもんだと思う。

今でも周囲のVBしか業務経験ない人のコード品質は基本的に低い。某掲示板ではVB厨という言葉があるらしいけど、そういう蔑称も仕方ない気がする。

まあ自分場合、当時はBASIC以外の教育用言語といったらPascalくらいしか無かっただろうし、振り返ってどうにかなるもんでもないし。


それでも「自分最初に触れたのはBASIC」とは、恥ずかしくて中々言えなかったりする。

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