はてなキーワード: 山田五郎とは
亡くなったときのニュースを見るまで、愛川欽也がどういう人かまったく知らなかった。
知っても、アド街ック天国の司会の人という以上の認識に変わりはなかった。
けれど、アド街の司会がジャニーズ?の人に変わって理解した。あの人はすごかったんだろう。
愛川欽也は特別に司会をしているっていうイメージのない人だった。むしろ司会は峰竜太、コメンテーターが山田五郎というくらいの印象だった。
だけどあれはあまりに自然な司会だったんだろう。仕切っている、中央にいるという雰囲気が薄い、気にならない、自然体。
今のアド街は、体裁はまったく変わらないのだけれど、下品になった。
女の子がたくさん出てくるコーナーは前からあった。けれど「それではかわいい女の子ですよ~」「うへへへ~」なんていうテンションで見たかったわけではないっ。
なにか食べて「これおいしいですね~」って、それは前からあったけれど、何食べても「おいしい」とコメントしそうな雰囲気と人で見たいものではない。
おもしろいものだけおもしろいと言って、かわいい子が多いときだけ「おお~っ」と盛り上がって、微妙な食べ物には渋い顔をしている番組が好きだった。
mixiだついったーだ、ってオフ会に行けば誰でも行きずりSEXが出来るのだろうか。
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大学卒業直前に初めての彼女が出来たのはよいが、彼女は海外へ旅立っていってしまった。
しばらくは寂しかったが、次第にそれも慣れていった。
しかし、欲しいのは新しい刺激なんだ。
ある日、ひょんな事から後輩に出会う。前よりかわいくなっていないか。
昨日抜いてないから過剰評価しているのは分かっている。しかしぐっときた。
彼女は前から俺には好意的だったし、ちょっとどきどきした(もちろん隠した)。
そして俺は思い出す、ついったーだったら行きずりSEXが出来る、ということを。
それからの俺は変わった。
後輩と行きずりSEXをするために、何の努力をする必要があるのか考えた。
・まずは服装を整えるためにメンズノンノを買うも訳が分からなくなり、結局毎週パルコに出向き、マネキンと同じものを毎週そろえた。
・タンスの奥からホットドックプレスを取り出して脳内を山田五郎化した。
・最近の映画をほとんど見ておいて、話について行けるようにした。
・わけもわからず荒川で叫んだ。
仕事が忙しくて3日抜かなかった夜、ついついメールでデートの約束をする。
一度行った事のある雰囲気のよいダイニングバー。
運がいいことにカップル席。
前日に美容院に行った俺はノートに書き出したすべらない話を連発し、彼女を機嫌良くする。
彼氏いないのトーク→寂しいよねトーク→俺も最近は…→実は悩みがあってお前にしか話せないんだけど…
正直に言う、こんな快感は初めてだった。
経験の浅さもいい。がんばりやなところもいい。
とにかく最高だった。
3時間休憩だったが、2回では終わらなかった。ぎりぎりまでした。
そろそろ時間というときに、小便がしたくなり俺はトイレに向かった。
目が覚めた俺は、自分の布団が湿っぽいことに気づいた。俺は地図を書いていた。
どうしたらよいか分からなくなった俺は、すぐに外国にいる彼女へ電話した。
言った。
好きだ。