はてなキーワード: 靴下にゃんことは
うちには猫が3匹いる。性格がそれぞれ違い、好物もそれぞれ違い、懐き方もそれぞれ違う。
みんな違ってみんな可愛い。
しかし、その内の一匹に昨夜マジギレされた。
その猫N(仮名)は雑種だが、長毛で姉妹より巨体(手とか耳とかパーツ自体も大きめ)。毛皮の下のボディーは平均より少々ぽっちゃりめ。
性格は、基本的にはマイペースである。猫なんて多かれ少なかれマイペースだけど、相対的にみてもNはとてもマイペースである。
かといっておっとりとかのんびりというよりかは、謎の風格がある。走って逃げたりはせず、歩く時もゆったり威風堂々というか、まぁ態度はでかい。
そのご尊顔は飼い主のひいき目もあるが、長毛ゆえに優雅で金持ちの猫といった感じの美人である。ただしふてぶてしい表情がデフォルト。
好きな食べ物はいちごやいちじくなどのフルーツ系で(OLかよ)、好きな場所は箱の中。最近は暑いので床でだれていることも多い。
この時期の猫は抜け毛がすごい。N様は毛が長い分、量は多いわ絡まるわで、ブラッシングするのも大変。
しかし撫でろとその金の目が命じれば、拒否する事はできないわけで。
顔・首周りから背中を撫でられているしばらくの内、N様は目を細めていた。尻尾が「くるしゅうない、もっとやれ」と語っている。
その内N様が伸びをして、いわゆるエジプト座りの対象になった。ふと目が合う。
あれぇ、N様の目がマジだぁ。
真ん丸になっている(可愛い)。一向に瞬きをしない。こっちが目をつぶっても逸らしてもウインクしても、ひたすらガン見、真顔である。
めっちゃ警戒されている!N様いきなりのマジギレモードである。(なんで猫ってあんなに「私怒ってます」の顔分かりやすいんだろうな、猫なのに)
えぇー私さっきまであんなに尽くしていたのに!!
恐らくゆらゆらしていた尻尾がパタンパタンしだした時が辞め時だったんだろうけど、それに気付かなかったんだろう。
にしても、たまに目線が妙に上にずれる。なんだ、何を見ているんだ?と思ったら妹がひとこと。
そういえば先日のこと。N様は機嫌ななめで、手を出そうもんなら威嚇された挙句引っかかれそうな具合だった。
しかし大好きな母に手を拘束されたまま抱かれたので、これなら安心とN様に顔を近づけた私。
すると私のおでこに、N様ががぶっと一撃。
『パンチができないなら噛みつけばいいじゃない』
衝撃で皆が思わず笑う中、N様がフンと鼻を鳴らした。私のおでこからは血が出た。
もうちょっとこう、手とか腕とか、自分の近くに出されそうで警戒しなくてはいけない、かつ、引っ掻いたり噛んだりしやすい場所はあると思うんだ。今回は拘束されているわけでもないし。
それなのにちらちら投げかけられる頭部への視線。何故。
あの時の衝撃と痛みを忘れるなとおっしゃっているのか。
N様が何を考えているのか、私には分からない。が、とにかく、おでこへの攻撃が癖になっていない事を願うばかりである。
そんなこんなですが、猫様はとても可愛いです。ちなみに一番仲の良い猫は靴下にゃんこのC様(仮名)です。いつも玄関でおかえりって出迎えてくれる。