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はてなキーワード: コミックマーケットとは

2007-08-20

コミケで迷惑行為を行った芸人

http://sdiy.exblog.jp/6751207/

スルーもいいけど一番良いのはバンダイへの通報だと思います。

TVに出れない芸人として一生過ごすのもよいし、

シャアあきらめて本当の面白さで勝負するのもいいと思う

SOTSU お問い合わせ窓口 |  (創通エージェンシー

http://www.sotsu-co.jp/inquire/index.html

サンライズ お問い合わせ窓口

http://www.sunrise-inc.co.jp/s_atten/work.html

ミラクル未来ウェブ|お問い合わせ先一覧

http://www.bandainamcogames.co.jp/info/contact.php

バンダイナムコホールディングス|お問い合わせ

http://www.bandainamco.co.jp/contact/index.html

○○さま

赤い彗星「ウェルダン穂積」の勝手シャアがれ「反逆のリアルシャア・アズナブル

http://welldone.cocolog-nifty.com/akaisuisei/

と言うお笑いコンビ「ウェルダン」が、

御社に許可を得ずにシャア=アズナブルを名乗り、TV企画と連動し

オタク聖地へ行く などと称して近隣住民に迷惑をかけています。

またコミックマーケット72にて、ルールを無視し演説を行い迷惑をかけています

 これらのようなシャア=アズナブルの品性を貶める行為を繰り返している売名行為芸人TVに出演したとき

ガンダムファンがどう思うかというのは自明の理かと思います。

なんとかしてー

最後の部分が思いつかない。 眠いので誰か直してくれ。 と言うかもっと洗練された文になるはずなので、

益田の人がんばってくれ。

レス

人治主義だよ。 嫌いだからやってるのだし。 100%建前。 

正面からいじったりしても芸人ということで喜ぶだけだから他の方法嫌がらせがしたい。

ごみを拾ってるので サンライズに通報しても良いよね。

2007-08-18

コミケ

友人がコミックマーケットに行くために旅立った。

3日目にお目当ての商品があるらしく、大人気だから徹夜して並ぶらしい。

徹夜行為は禁止されている、っていうのは前からネットを通じて知っていたけど、まさか自分の友人がそんな見っとも無いことを使ようとは…、と思いながらも、「やめとけよ、徹夜しないと買えないほどなのか?w誰が並んでるんだよ?スタッフか?w」

冗談半分で尋ねた。すると、「うん」と、そのまさからしい。あとサークル参加者もチケットで先に並べるとか。

サークル参加者やスタッフ徹夜より先に買えるとかすごいイベントだな(笑)

地方組は家でおとなしく増田な訳だが

ニコニコ動画(RC)‐夏コミスタッフを300人のスパルタ人に任せてみた。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm700614

ニコニコ動画(RC)‐【News】 コミックマーケット72 1日目 【速報】

http://www.nicovideo.jp/watch/sm863362

一度だけ行ったことあるんだが、上見て「確かに近いものはあったが流石にここまで激しさはなかったよなぁ」と思ってたら、改めて見るとやっぱ現実の方が酷かったですごめんなさい。

始発組みでもなかったのであの駆け込みには参加してなかったってのもあるけど、非現実的な部分は時間が経つと脳内で補正かかるよなぁ。

にしても、「これマジなの?」的なコメントしてる人がいまだに多いな、ヲタ文化が露出してきたとはいえ未だ一般人の想像してるヲタ市場規模と現実市場規模にはかなりのギャップがあるんだろうなぁ。

2007-08-10

コミックマーケット トイレ

コミケトイレ情報でで有用なのがないので書いてみた。 誰か補足&間違い指摘よろしくお願いします。

駅のトイレ

 国際展示場駅はもちろん乗り換え駅のトイレは込みます。国際展示場駅は時間と関係なく常にそこそこ込んでいる感じです。 ヤバイと思ったら早めに別の駅で降りておいたほうが無難(東雲とか)。電車も増便されているので差は15分くらいで、はっきり言って対した差は無いです 特に女性は込むので注意。 男の場合、大の列と小の列が混じることがあるので、小の場合はちょっと先に言って覗いてみるか前の人に聞いて見るのもあり。

仮設トイレ

開場までは込みます。10時をすぎると空いてきて、かなり使えるようになっています。 ティッシュは必ず携帯。財布&携帯が落ちたらまず戻ってこないので要注意。 時々空いているのに使われていないトイレ存在するので、気がついたら確認して後の人を呼んであげると良いです。(男性のほう) 女性のほうはわからない。

 個人参加で列に並んでいる間に行きたくなった場合は、隣の人及び前の人に断ってからいくといいかも。

 

 

 100円ショップのものでもいいから消臭スプレーがあるといいみたい。 やった後でなくやる前にらしい。

 トイレ専用におい消しスプレー - Yahoo!ショッピング 探したら100円であった。 へー。

周辺施設のトイレ

客ならいいけど、客で無いなら基本的に使わないように。死ぬ気で頼んでトイレを貸してもらえたことがあります。 病院トイレ患者さんのものです。

会場内のトイレ

 空いているトイレと空いてないトイレがあります。 女性なら男性向けサークル周辺のトイレが空いていて、男性なら女性向けサークル周辺のトイレは空いています。 カタログをチェックしてこのトイレは空いてそうだなと思うところにはチェックを入れておくとよいです。 ずっと待ち続けるより空いているトイレへ移動してしまったほうが効率的だったことが多いです(俺の体験談)。 初日、二日目は男子トイレが女子トイレに転用される場合もあるので注意。 

もし漏れたら

東京テレポート(お台場)か東雲に向かい服を買ってください。下着ならコンビニにあるかな。国際展示場駅から3Kmくらいなので徒歩でもいけます。若干お台場のほうが近いとは思うけど、買うのには恥ずかしいかも。 TFTビルには服屋は無いので注意。

追加

コミケについて(後編) コミケ攻略法 - なんの変哲もない雑記 - 楽天ブログ(Blog)より

おすすめトイレポイント

・ 西館二階3・4ホールの間

・ 西館一階1・2ホールの間

レストラン

 この三つもトイレは、キレイ・並ばないの

 かなりOKなトイレです。特にレストラン街の

 トイレは広いうえに並びません。

 

□東待機所(駐車場)のトイレ

東は、西と違ってトイレが少ないです。

トイレに行きたくなってから並ぶと果てしなく時間がかかるので注意です。

コミケ便利帳 詳細より

トイレは、ビッグサイトの手前より、りんかい線国際展示場駅近くの方が空いている傾向にある

2007-08-01

実録、コミケカタログの全て

http://anond.hatelabo.jp/20070801001216

基本事項

コミケカタログは事前に買えます。通販のほか、コアな漫画屋等(まんだらげ、まんがの森とらのあなK-BOOKSアニメイトetc.)では店頭販売もあります。ちなみに当日会場販売もあります。流通コスト不要な分値引きされるためちょっとだけお得ですが、当日に買っても読む時間が無いためそもそも微妙

コミックマーケット準備会的には、カタログは必ず読んでくる事になっています。同人板などで聞いても、少なくとも記載の注意事項は全て調べていく事を推奨されるでしょう。一日あたり10万人が集まるイベントなので、ルールが分かってない奴がいると邪魔です。ちなみに他イベントであるような購入チェックはありません。というか人が多すぎてしていられません(一日あたり、東京ドーム2,3杯分の人間が集まるのにチェックとか!)。チェック不能なため強制購入という形は取られていませんが、売上は運営資金に回るため、「買うべき」です。

カタログには冊子版とCD-ROM版(通称カタロム)があります。CD-ROM版は慣れると使いやすいですが、冊子版にしか無いコンテンツもあったりするので、最初は冊子版のほうがお勧めかも。

また、地図がないと目的の作品はおろか目的ジャンルの集まるエリアにすらたどり着けない可能性が高いです。会場となる東京ビッグサイトは合わせてサッカーコート3,4面分くらいの面積があり、大きく分けて4ヶ所のエリア(東123ホール、東456ホール、西1ホール、西2ホール)+企業ブース+コスプレ広場に分かれていて、参加サークル数は10,000/日を超えます。何かを買う目的で行くのなら、そもそもカタログは必須といえます。サークルの配置場所がわかっていて、特定サークルにしか興味が無いのなら、ネットで公開されている地図を使えばなんとかなるでしょうが。

カタログの構成

基本的に、カタログに載っている内容がコミケの全てです。その分、重量もヤバいです。1kgは確実。

(内容は少し古めの冊子版カタログから抜粋したため、最新版とは少し違っている可能性もあります。年によってそう大きく構成が変わるものでもないですが)

実践

1kg超の重量と電話帳を凌ぐサイズを誇るため、カタログ丸ごとの携帯は困難です。

  • 注意事項は頭に叩き込み、地図目的の場所などをメモして地図だけ携帯する
  • ぶった切り、その日のサークル一覧ページなどだけを分冊化してそこだけ持っていく

などの工夫をする人が多いです。カタログにも「携帯がしんどいなら諸注意と配置図だけ切り取って持って来てね☆」という記載があります。自分は若い頃はカタログ丸ごと持って行ってたけど、慣れてからはメモった地図だけ持っていってます。

重いので、当日用済みになったカタログをその場で捨てて行く人も多いです(保安上の理由から、ごみ箱漁りは禁止されています)。

補遺

2006-12-17

AKIBA FUTURE -オタサイト秋葉原

はじめに

秋葉原現在もっとも注目される街の一つである。IT・ハイテク技術聖地として、あるいは現在国が推進するソフトウェアコンテンツの見本市として、またはサブカルチャー文化が生まれる一観光地として、政府である『官』やソフトウェアハードウェアを生産する『企業』、そして秋葉原を目指す『個人』の視線がそこに集中し、ひとつのムーブメントを作り出している。

この記事は、秋葉原歴史については軽く触れる程度にとどめ、主に90年代後半??今後の秋葉原について参照し、今後秋葉原がどういった発展を遂げるかについて将来像を探るものとする。

1 電脳都市秋葉原誕生

電気屋街としての秋葉原歴史は、終戦直後に作られた露天市までさかのぼれる。戦前秋葉原にも山際電気現在ヤマギワ電気の前身)なども存在はしたが、当時電気屋の主流であった「電気材料卸商」(電化した工場設備に必要な部品を販売する商店)の中心的な場所ではなかった。戦後焼け野原になった秋葉原で近隣の電機工業専門学校(現東京電機大学)の学生ラジオを組み立て販売するというアルバイトをしたところ、これが大繁盛。その結果、他の露天商も品物を真空管などラジオ部品の販売に転向、その上電気に詳しい露天商の参入もあり、120軒あった露店のうち約50軒が電器商という、まさに電気屋街の前身ともいえる様相を見せた。

この初期の秋葉原の発展について、近くに工学専門の学校があったという地理的要因のほかに、交通の便のよさというのが上げられるだろう。終戦直後にできた闇市で活況を見せたのは、上野新橋渋谷など国鉄の乗降客の多い駅の周辺にできたものだった。秋葉原国鉄都電が通るアクセスのよさは、そういった「人の流れの結節点」となって、秋葉原に人を留める要因になったと思われる。

その後、GHQにより道路拡張工事を行うため、露天撤廃令が施行され、露天商は国鉄秋葉原駅ガード下で営業をはじめることになる。これを秋葉原電気屋街の原型とし、以後日本高度経済成長とともに、電気屋街は拡大していくことになる。この成長を支えたのは家電だった。人々は豊かな生活を追い求めるため、「三種の神器テレビ冷蔵庫洗濯機)」に代表される電化製品を求め、家電が安い秋葉原に足を運んだ。しかしその人の流れは昭和50年代後半で終わることになる。家庭に普及した自動車郊外型の家電チェーン店に向かうといったライフスタイルが定着し、それまで主要客層だった家族層が秋葉原に足を向けなくなる。また、昭和60年代のAVブームと高級家電のブームの反動による家電不況などもあり、秋葉原は新規顧客層の開拓と、それに伴う主力商品のシフトを図ることになる――「情報家電」。昭和にはマイコンとよばれ、現在パソコンと呼ばれるマルチメディア機材である。平成6年、電気街の売上においてPC関連商品が家電商品を上回って、名実ともに秋葉原電脳街となるのである。

2 オタク層の流入??趣都の誕生

秋葉原の主力製品となった情報家電は、アニメゲームを愛好するオタクたちと親和性が高い。アニメを見るためのTV、エアチェックする為のレコーダー、ゲームだけでなく、ファンとの交流を図るコミュニケーション・ツールとしてのPC――しかしそれだけが、秋葉原を「オタク聖地」としたのではないと、建築学者である森川嘉一郎は言う。

秋葉原に点在する「まんだらけ」や「海洋堂」、「ゲーマーズ」などの同人誌アニメグッズ、ガレージキットフィギュア)専門店はそれまで秋葉原になかったものであり、それらは秋葉原移転するまで吉祥寺渋谷新宿などに点在して存在していた。しかしそんな専門店が97年以降秋葉原に集中するようになった原因を、森川は『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』において、(株)海洋堂宮脇修一専務のインタビューをヒントにこう記している――アニメ新世紀エヴァンゲリオン』のヒットと、それに付随したサブカルチャー・ブームにより未曾有のバブルに沸いたサブカルチャーショップが、その勢いに乗り秋葉原への出店を促したのだと。確かにこの時期、東京ビッグサイトで行われたコミックマーケットの入場者数が25万人(95夏 90年からこの人数が横ばい)から35万人(96夏)、40万人(97夏)へと急激に膨張するなど(ちなみにこの後入場者数は横ばいになる)、この時期サブカルチャー文化への大幅な人口流入があったという見方もできるだろう。しかし、アニメマンガ界隈において、エヴァ以降現在に至るまで、エヴァと比肩し得るヒット作は生まれていないのが現状である。しかしサブカルチャー産業は萎むことなく、拡大し続けているのが現実である。エヴァ現象によってサブカルチャー文化に入ってきた人びとは何を飽きずに摂取し、そこにとどまり続けているのか。まずこのことを明らかにしてから、秋葉原の現状について考えてみたい。

3 社会最適化されたオタク??個のオタクから公のオタク

批評家東浩紀によれば90年代以降、アニメ物語よりもそこに登場するキャラクターや設定などの断片を愛好するオタクが増えたと、著書『動物化するポストモダン』で述べている。東浩紀によれば「オタクたちは、物語メッセージなどほとんど関係なしに、作品の背後にある情報だけを淡々と消費している」と指摘し、そのことを「キャラ萌え」している(この言葉はやや古くなった感があるが、そのことについては触れないでおく)と表現した。1960年生まれのライターである竹熊健太郎氏も、「オタクとは何か? What is OTAKU? | Web草思」において、まず自身の立場を「(アニメ作品などにおいて)トータルで作品は見るべきだという思いがどうしても強い。」と表明し、「もちろん心の深いところでは、キャラ萌えのような感情はあるんですけどね」としながらも、かれらについて「でもそれを外部に表明するのは、自分はバカですと言ってるのと同じで、とてもできないわけですよ。」と違和感を語っている。しかし、その中で竹熊はこうも語っている。曰く、キャラ萌えという衝動は「アニメブームの頃、中高生ミーハー女子が「シャア素敵??」って黄色い声をあげていたのと同じ」であると。

東はオタクの嗜好が変わった原因を大きな物語の凋落に求め、結果大きな物語に付随する「小さな物語アニメにおけるキャラクターロボットなどの一要素)」を単独で摂取するようなオタクが現れた、と前述した著書で述べている。このことについて東はインターネットの世界を例に挙げてうまく説明しており、少々長くなるがここに引用したい。「すべてのウェブページを規定するような隠れた大きな物語存在しない。(中略)インターネットにはむしろ、一方には符号化された情報の集積があり、他方にはユーザーの読み込みに応じて作られた個々のウェブページがある、という別種の二層構造がある。この二層構造が近代のツリー・モデルと大きく異なるのは、そこで、表層に現れた見せかけ(個々のユーザーが目にするページ)を決定する審級が、深層にではなく表層に、つまり、隠れた情報そのものではなく読み込むユーザーの側にあるという点である。」「ポストモダンデータベース型世界では、表層は深層だけでは決定されず、その読み込み次第でいくらでも異なった表情を現す。」

この件について森川も同じくインターネットを紐解き、インターネットにおける「地縁血縁に因らない趣味や関心の共通性に基づいたコミュニティコミュニティ・オブ・インタレスト」が、秋葉原の構造の変化を促した、と記している。つまり、「パソコンを好む人は、アニメの絵柄のようなキャラクター好み、そうしたキャラクターが登場するアニメゲームガレージキットも愛好する傾向がある」というオタク趣味の構造が、現在秋葉原を形成したのだと。しかし私は、この変化を趣味の変化や世代の変化ととらえるのではなく、技術進化趣味の構造の変化をもたらしたのだ、と主張したい。

オタクについて、まずかれらについて、サブカルチャー文化を愛好するものたちだと捉えよう。サブカルチャー文化はメインカルチャーにたいするカウンターである為、自ずとその文化を愛好するものはマイノリティとなる。そしてマイノリティである為、常に外部から奇異の視線に晒され(宮崎勤事件を参照されたい)、それに対抗するためオタクたちは様々な我流の理論武装を施し、それによって更にオタクオタクとして、孤立、タコツボ化を極めた(こういった空気は、ガイナックスの元社長である岡田斗司夫が記した『オタク学入門』(太田出版)を参照されたい)。そしてオタクはまた、サブカルチャーの知識を深めるための仲間を必要とし、オタク仲間に出会える場所を強固に求めた。漫画家篠房六郎氏は、かれ自身にとっての同志が集う場所であった武蔵野美術大学漫画研究会について、「かつてはクラスの隅っこにいた痛々しい孤独連中が、自分と同じものの見方を持っている人がいると知って、救われる場所がここだった。」と表現している。

しかし技術の発展が、限られていた場所を無数に生み出すことになる――具体的に言うと、ネットに生まれた「コミュニティ・オブ・インタレスト」である。

秋葉原が「趣都」となった97年以降、PCインターネット整備網、そして文化は急激に発展し、一般家庭に普及していった。オタク情報家電親和性は「2 オタク層の流入??趣都の誕生」の冒頭で述べた通りであり、また、Windows95以前もニフティサーブパソ通などで、一部のオタクBBSを通じて他のオタクとのコミュニケーションを図っていた。その後インターネット人口が拡大するにつれ、オタクたちはかつて無い数の「同志」と出会うことになる。現実世界では「距離」によって出会えなかった人々と、モニター越しに交流することができ、どんなにニッチ趣味でも「仲間」を見つけることができるようになったのだ。

「仲間」と「コミュニティ・オブ・インタレスト」を形成できるというのは、前述したような「我流の理論武装」をする必要がなくなったことを現す。なぜなら形成したコミュニティを安定維持するため、構成員の視線は外部より内部に向かうからだ。よって仲間同士、理解しやすく、されやすくするため、お互いにとって理解しやすいものを求めるようになり、その為表層と呼ばれているデータベースを、お互いのコミュニケーションにおいて重要視して使用するようになった。「巫女」や「ツンデレ」など、キャラクターの要素をあたかも服装の組み合わせによる着こなしように消費し、コミュニケーションのための文法とするオタク。作品から好みの要素切り離して楽しむことができるからこそ、エヴァンゲリオン以降ヒット作に恵まれなくとも、オタクたちはサブカルチャー文化を愛好し続けることができたのだ。

4 個の聖地秋葉原??インタラクティブ都市としての発展

秋葉原の今を見つめるブログとして、アキバbloghttp://www.akibablog.net/)というサイトがある。このサイトは毎日秋葉原の店先をチェックして、物品の販売価格のほかに、店員が作る個性的なPOPを“ネタ”として紹介することをメインコンテンツにしている。このサイトを眺めていて目に付くのは、店が掲げるPOPに書きこまれた“ネタ”はマスメディアが流布したイメージよりも、インターネットから生まれたジャーゴンである場合が圧倒的に多いということだ。普通の店なら「○○という番組で紹介された??」という文句を掲げるはずのものが、ここではネットジャーゴンを絡めて、連帯感を出して売られている。また、匿名掲示板群である2ちゃんねるから生まれたキャラクターグッズを売るショップもあり(因みに同じ2ちゃんねるで話題になったのまネコFlashとそのキャラクターがAVEX資本で商品化されたときには非難が集まり、秋葉原発のグッズショップにはなんら実害を及ぼさなかったこの対比は興味深い)、現在秋葉原オタク文化というマスではなく、ネットというマスに向けて情報を発信していると言えよう。話題になったドラマ「電車男」も、触れ込みは「オタク発」ではなく「ネット発」とうたわれていたのも思い出させるし、そもそも秋葉原名物となったメイドも、(始まりこそあるアニメコスプレ喫茶として生まれたものの)オタクたちが共有イメージとして持っていた「メイド」を現実化したものであり、特定のアニメ作品というマスメディアから生まれたものではないことも記しておこう。

高度成長時代、メーカーにとって秋葉原とは、特例的な値引きを許し、かつ消費者の反応をフィードバックさせるための実験場であり、社員の技術者が新製品とともに、専門知識を備えた販売員として小売店へと配備された場所だった。今秋葉原では同じように、ネットから生まれた文化を貪欲に取り込みそれを街の貌とする実験場になっている。インターネットの発展により、個の集合体があたかもマスコミュニケーションのように総体として機能し始めた現在。「趣味の構造が場所を変えた」都市に加え、「既存のマスメディアだけでなく、個々が生んだネットメディアと交流をとる」最先端の都市として、現在秋葉原は評価されるべきだろう。

参考文献

「週間大衆:昭和54年8月9日号」焼跡のバラック問屋街を『世界のアキハバラ』に高めたガンコ一徹

http://www.shimura-musen.co.jp/home_2/kiji_02.htm

秋葉原歴史

http://www.akiba.or.jp/history/index.html

オタクとは何か? What is OTAKU? | Web草思

http://web.soshisha.com/archives/otaku/index.php

伊藤計劃:第弐位相 - 学園祭の話

http://d.hatena.ne.jp/Projectitoh/20061029#p1

秋葉原におけるメイド喫茶コスプレ喫茶歴史

http://sotokanda.net/his_cafe.html

註:ちなみにメイド喫茶が爆発的に増えたのは、私の記憶によればドラマ「電車男」以降のはずである。

コミックマーケット30’s ファイル 発行:(有)コミケット 発行人:米沢嘉博

カーニヴァル化する社会 講談社 著者:鈴木謙介

動物化するポストモダン 講談社 著者:東浩紀

趣都の誕生 萌える都市アキハバラ 幻冬舎 著者:森川嘉一郎

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