Cyberpunk2077の世界では、日本の大企業が世界を牛耳っている
高度経済成長期の後に日本が衰退せずそのまま伸び続けたという世界観だ
様々な大企業が倫理よりも経済を優先しディストピアを築く中で、中でも一番の悪はアラサカという日本企業だ
世界観を共有したオリジナルアニメ、サイバーパンクエッジランナーズはNetflixで大ヒットした
よく言われる「ネトフリの一挙配信作品は日本では盛り上がらない」という風評を覆し、数多のグッズが発売され、キャラ人気は本編よりも出た
2077は洋ゲーだがわりと日本人受けする可愛らしい女性キャラが多かったのだが、アニメはよりキャッチーだった
経済ディストピアなので救急車は事前に契約結んでいる金持ちしか運搬せず、主人公の母親は冒頭で事故に遭うが助けられず死ぬ
救急隊員をしていた母親は、家では優しい顔を見せる一方で、実は職場では死者から密かに羅生門することで息子を女手一つで養っていた
この世界では生身の肉体の一部を機械と置き換えることで強化したりオシャレするのが当たり前で、母は死者の肉体から機械も剥ぎ取っていた
死んでしまったため闇市で売りそこねた品の中には、軍人が使う用の強力な機械もあり、主人公はそれを身に着けて闇バイトで成り上がっていく
闇バイトで稼いでは新しい機械を買い、どんどん生来の肉体を失っていき、最後には人間性も失っていくが、それでも全身に大企業アラサカの高級機械をつけた傭兵には勝てずに惨死する
すごく暗い話だ
でも人気が出たのは、闇バイト隆盛のこの薄暗い世の中で、生まれは悪いが這い上がろうとした主人公に共感できるところが大きかったのだろう
イベントなどでは主人公とヒロイン二人が笑顔でいるキービジュなどがよく描き下ろされるが、2/3が体ぐちゃぐちゃになって死んでるので切なくなる