2024-08-03

性分化疾患DSD)の患者男性女性に分類される理由

anond:20240802214227

この文章基本的には正しいけど、ちょっと物足りない部分もあるから詳しく解説してみるね。

染色体による分類

染色体は確かに性別決定に重要だけど、これだけで全てを説明するのは難しい。通常、XY染色体を持ってると男性、XX染色体を持ってると女性とされるけど、性分化疾患DSD)ではこれが混乱を招くことがある。例えば、

ターナー症候群(45,X):この症候群を持つ女性は、通常女性として分類されるけど、性腺(卵巣)が欠如している場合が多い。
クラインフェルター症候群(47,XXY):この症候群の人は通常男性として分類されるけど、性腺の発達やホルモンの分泌が異常なことがある。
アンドロゲン不応症候群AIS):XY染色体を持っているけど、外見は女性。これは、アンドロゲンに対する反応がないためで、染色体だけでは説明がつかない。

染色体だけで「男性」か「女性」かを決めるのは、時に単純すぎるんだよね。

性腺による分類

性腺(卵巣や精巣)は性別決定に影響を与えるけど、これも全てを語るわけじゃない。性腺が発達していない場合や、両方の特徴を持つ場合もある。例えば、

両性腺症(オルガン・アンドロジェニタル症候群など):性腺が卵巣と精巣の両方の特徴を持っている場合、どちらか一方に分類するのが難しい。

ホルモンによる影響

ホルモンエストロゲンアンドロゲン)は性別の特徴に大きな影響を与える。ホルモンバランスが異常な場合でも、ホルモン療法で「男性」または「女性」と分類することがあるけど、これも完璧じゃない。ホルモンの影響で外見や体の特徴が変わることはあるけど、それが医学的な分類にどう影響するかはケースバイケース。

性器の発達

性器形態性別の分類に関わる。例えば、外性器典型的な「男性型」や「女性型」でない場合でも、医学的な判断で分類が行われる。でも、外性器の形だけで全てを決めるわけではない。内分泌的な要因や遺伝的要因が複雑に絡み合うから

法的および社会的認識

法的には「男性」または「女性」として認識されるけど、これが医学的な現実完全に一致するわけではない。出生証明書身分証明書記載された性別は、社会的認識法律問題であって、必ずしも生物学的な状態を反映しているわけじゃない。

まとめ

この文章は、性分化疾患DSD)に関する医学的な分類の基本を説明しているけど、実際にはもっと複雑な事情が絡んでるんだよね。性染色体、性腺、ホルモン、外性器など、いくつもの要素が絡み合っているから、単純に「男性」か「女性」かを決めるのは難しい場合が多いんだ。

記事への反応 -
  • https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/2412003 TG誤認や多様性批判に結びつけるのは論外。ただ多くの人が思っているより男女間のグラデーションが存在する。肉体的な形質のどこかで線を...

    • 「性分化疾患の人も染色体はXYかXXの二種類しかない」というのは間違いです。 性分化疾患(Disorders of Sex Development: DSD)のある人々には、染色体がXXまたはXYの典型的な組み合わせ以外の...

      • 性分化疾患(DSD)の患者が男性か女性のいずれかに分類される理由を医学的根拠に基づいて説明します。 性染色体による分類 性分化疾患を持つ患者でも、性染色体の構成は基本的に男...

    • でもお前らいつもお気持ちより科学を優先しろっていうじゃん

    • 性のグラデーションではなく、体の作りにグラデーションがあるというべきなんだよな。性別は医者が一定の基準で分類しているからグラデーションにはなってない。ただその分類と体...

    • それは「日本性分化疾患患者家族会連絡会 ネクス D S D ジャパン」代表のヨ・ヘイルさんの独自見解とかじゃなくてちゃんとコンセンサスが取れてるの?

    • 本人が恐れていればそうじゃないことになるなら多くの人類は不老不死だな。

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