それはそうなんだけど。
でも「自己責任論だ! 新自由主義だ! 社会保障を守れ!」だけで済ませていい話でもないんだぞ。
そもそも、社会保障とか人権の保護に必要なコスト自体が、90年代からずっとあがり続けている、という前提がある。
WW2後の時代に初期リベラル人権に基づく助け合い思想と人類平等を考えた時点と、2020年度の現在では、「福祉が守られた」の水準と困難さが全然違う。
例えばバリアフリーってさ、建物を改修する話じゃん。年間に何十億円かけてるか知ってる?
しかも高齢化とかいって、社会福祉にかける収入自体も減ってきちゃって。
そういう状況があるのに、リベラル思想は「金と人権を天秤にかけるなんて」とか言って。
あたかも無尽蔵に福祉のための金が湧いてくるように話す。今でも。
それでいて経済については論じない。天秤にかけないんだから、考える必要がないよな。リベラルは思想家から政治家まで経済に疎いのはいまではよく知られた欠点だ。
新自由主義、助け合いのコスパ論は、そういう状況に対しての揺り戻しなんだよな。
ただの善意にしては、コストが高すぎるから払いません。払えません。
ここで、新自由主義を排除したとするよ? それじゃあ何もかわらないんだよな。福祉と人権と助け合いに金がかかるという根元が変わってないから。
お前は皮肉で言ってると思うのだけど、でもガチな将来予測として、お前の言うような状況は進むと思うよ。