2024-02-14

[] 生産性が高いというのは、1円あげたら2円になって戻ってくるということ

生産性」というのはさまざまな算出式がある。

「少ない労働者で多くを生産する」という算出式は本質を見ていない。なぜなら労働者設備投資に回してもコストはかかるからである

そこで労働者設備投資にかかるコストのものを分母に置くことができる。こうすると「1円投資したら、どれだけの利益を生み出すか」を表すことができる。

そしてこれが生産性の本当の意味だ。これは企業が「利潤=収益 - コスト」を最大化すれば、生産性は最大化される。

では現実問題生産性を増やすにはどうするのか。

まず円安であるということは海外にモノが売れるということなので、貿易利益を増加させるべきだろう。つぎに海外へ売り込む製品バリエーションを増やしたりイノベーションを生み出すことも重要だ。

ただし、国民幸福度という単位で見ると、別の生産性の式がある。労働時間あたりの利益である。少ない労働時間でより多くの利益を生み出せば、生産性が高いと言える。ここでの利益とは収入のことではなく、企業としての収益である点に注意がいるが「労働時間あたりの実質賃金」であれば、国民幸福に直結する指標とも言える。

労働時間あたりの実質賃金生産性関係式を導出できる。

 

実質賃金(W)を労働時間あたりの賃金企業収益(R)、企業コスト(C)とし、生産性(P)を企業収益コスト比率定義。すなわち、

 

P = R/C

 

ここで、労働時間あたりの実質賃金(W)と生産性(P)の関連性を示すために、企業コスト(C)を労働者の数(L)と労働時間あたりの実質賃金(W)の積と仮定。すなわち、

 

C =L⋅W + α

 

これを上記生産性定義に代入すると、

 

P = R/(L⋅W + α)

 

まり生産性企業収益労働者の数と労働時間あたりの実質賃金で割ったものとなる。

この数式は、労働者一人あたりの収益(R/L)が労働時間あたりの実質賃金(W)でどれだけ生産できるかを示す。

この数式から労働時間あたりの実質賃金が増えれば生産性が下がり、逆に労働時間あたりの実質賃金が下がれば生産性が上がることが読み取れる。

 

プログラマーに置き換えてみよう。年収300万のプログラマーAlice年収1000万のプログラマーBobがいるとして、AliceBobはそれぞれ収益を600万、1000万生み出した。この2人の生産性は、Alice=600/300=2, Bob=1000/1000=1であり、Alice生産性が高いと結論づけられる。

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