思えばそのアイドルを初めて見た時は彼女が中学生の頃だし、彼女のデビューはまだ小学生の頃。歌唱王をはじめとした地上波番組にもその歌唱力を買われて出演した凄腕だ。
そんな彼女がついに高校を卒業するという投稿を見てなんだか感慨深さを覚える。初めて見たワンマンライブでのMCと比べると、直近のワンマンライブでのMCは言葉もまとまっていたし、普段の振る舞いも昔と比べてどこか落ち着きや品性を感じさせるものとなっていった。
そのパフォーマンスも含め、強く成長を感じられたアイドルとして印象に残っている。
話は変わるが、自分が大学生の頃に、あまりにも勉強に行き詰まったあまり、どうしようもなく絶望していた時期がある。アイドルにハマりはじめたのはその頃だ。
年が過ぎていくが、なにか自分の身になるものがある気がせず、なんなら学年すら変わらなかった年もあったが、それでも卒業と就職という未来に希望を見出し、カスみたいな大学生活に反して今は良い労働環境で、新卒としてはかなり良い賃金をもらい、日々仕事の勉強をして成長を実感している。
今は自分の得意なことを仕事にして、勉強からも成長を感じられているが、いつまた大学の頃のように自分の頭打ちを実感するかが恐ろしい。そうなったとき、自分は未来にどんな希望を見出だせるのか。結婚して子を授かれば子の成長を見守れるだろう。だがそうでなかったら?人生の閉塞感に、かつてよりもひどい絶望を覚えるかもしれない。
そうなったとき、若人の成長を見守ることのできる立場というのは、ある種の救いとなるのだろうか。
歳はとりたくないものだ。