2024-01-17

日本将棋連盟は「棋譜著作物はある」を主張して欲しい

「なるほど棋譜著作物だ」と思ったのは山口恵梨子女流二段が以下のようにワイドショーで語っているのを聞いたとき

将棋って、けっこう強くなるにつれて、見えてくる世界が変わってくるんですよ。

私たちこれ物語みたいにけっこう見えていて、その自分の作ってるストーリー相手の作ってるストーリーをつなぎ合わせて一つの本にするみたいな感じのイメージです。

なので強い人が見えてる世界と私とかが見えてる世界将棋知らない人が見えてる世界全然のものが見えてるんですよ、木なんですけど、ただの。

棋は対話なり。二人の棋士が死力を尽くして一つの物語を紡いでいる。その結果として残る棋譜著作物でなかったらなんなのか。

第4回ABEMAトーナメント チーム稲葉VSチーム斎藤の最終戦久保九段と都成七段の熱戦。

観た人すべてが感動すると言われる一局でした。

都成七段が投了したとき、その心情が痛いほど伝わり、勝者も敗者も解説聞き手視聴者も、誰も声を上げることができませんでした。

試合後のインタビューで勝った久保九段は以下のように語りました。

一生懸命やってるんだぞっていうのが

将棋生命を賭けてるんだぞっていうのが

棋譜で見せられたんじゃないかと思うので

その点では良かったかなと

棋士が命を賭けて残す棋譜。それが著作物でないとしたらなんなのか。

棋譜著作物でないが、「日本語という普遍的文字を並べたもの」や「普及しているキャンパス一般販売されている油絵の具をのせたもの」を著作物として保護するのはどうしてなのか。

一手、一手、たとえば初手7六歩を著作権保護してはいけないけど、それらが連なった一局は、棋士が命を賭けて紡いだ物語であり、著作権保護すべきと考えています

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