2023-06-24

M1の悲哀

今日は集中講義だった.

人生の先輩方の生存バイアスに塗れた話を聞き,キャリア形成に活かせといった講義だ.

スライドの中でその先輩は外国人に交じって日本人には似つかないほどの笑顔を見せていた.

斜め前では同じ学科学生が雀魂をやっている.

それを見ている自分はというと,研究とはまったく関係がない,レポートのための英論を読んでいた.

ポケットに入れたスマホが震える.今日マイナビセミナーがあるらしい———

自分が院に進んだ理由研究を深めたいと思ったからだ.

4年でやった研究は楽しかったし,成果も少しはできたが物足りなさを感じていた.

あと2年あれば自分の満足のいく研究ができるだろう,そう思って新たな学びの門を叩いた.

入ってすぐに就活セミナーがあった.

なんでも夏のインターンに参加しなければならないらしい.

選考に影響があったりするので業界研究企業研究をして数か月後にはESを出さねばならない.

ガクチカがどうとか志望動機がどうとか考えるのは非常に苦労した.

そしてその後には履修登録もあった.

履修登録では今の研究に関連する授業はなかった.

もともと学科の中では異質な研究だったので仕方ない部分もあるが,B1と何も変わらないような一般教養まであった.

これから修士自分の専攻だけでなく,他学科の授業や教養も含めたリベラルなんとかが求められるようだ.

そして6月自分精神的にとても追い詰められた生活を送っている.

たいして調べていない企業志望動機を書き,これから行うはずの研究の成果を書き,クマが残った顔で面接を受ける.

研究に関連しない英論を読み,異なる学科の未知の概念と格闘する.

研究全然進んでいない.

先週は体調不良があり,ゼミの発表を1週間遅らせてもらった.

おそらく今週のゼミではあるようなないような進捗を発表し,最近の繊細な学生のために身に着けた,奥歯に物が挟まったような指導教員説教を聞くことになるのだろう.

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