どうせ面倒くさいんだろ?どっちみちモテないし俺は風俗でいいよ。
どうせ残業とか多いんだろ?どっちみち低学歴だし俺は派遣でいいよ。
どうせ高くてマナーとかにうるさくて食べた気がしないんだろ?どっちみち金ないから牛丼か家系ラーメンでいいよ。
どうせ似合わないんだろ?どっちみち金ないしGUとユニクロで十分。
どうせ税金とか面倒くさいんだろ?どっちみち金ないし瑞江の四畳アパートでいいよ。
こんな感じで酸っぱい葡萄理論振り回しつつ、心の中では既婚者、カップル、正社員、子持ちを羨みつつ生きてきた。
最近首のコリとしこり、乱視がひどくてさ、整形外科行ったら耳鼻科行けって言われ、眼科言っても耳鼻科行けって言われ、耳鼻科行ってファイバースコープってやつ入れた後生検やったら癌だった。医師が「良かったですね!本当に良かった!副鼻腔の腫瘍は珍しい上に、基本的に酷く進行してからじゃないと見つからないんです!今なら外科手術でしっかり治療できます!」って子供みたいにキャッキャしてた。
俺はなんか何も思わなかったんだよな。初期じゃなかったらそのまま死ねるかな〜とすら思ってた。
「生検のことご家族にもお話ししました?安心させてあげてください!」って、俺には家族いませんから。子供や配偶者はおろか、親すらもういない。
治療した所でこの先何があるわけでもないし最後に憧れてたウルフギャングでも行って死のうかなと思ってる。ウルフギャングって一人客入れる?
入れないよ ちゃんと治療して、友達か彼女作ってから行ってください。その時点でまだ死にたかったら死にましょう。
×防衛本能 〇防衛機制