トランスは病気ではないから手術による加療を前提とするのは差別だとかい..

トランスは病気ではないから手術による加療を前提とするのは差別だとかいう人々もいるけど、そういう思想的なのは置いといて、性別移行するつもりはあるけどすぐには難しい人が相当多いというのは書いとく。だいたい下のような理由。

費用の問題。性別適合手術は基本的に保険効かない自費診療。多くの場合は数百万の費用がかかる。
- ほとんどの人は、長い時間かけて手術費用を貯め、長期の休みが取れるだけの都合もつけたのちに手術をする。若いうちに性別適合手術できるのはだいたい芸能人か風俗など大金が稼げる人たち。
- 最近、保険も効くようになったけど、ホルモン治療との併用すると混合診療扱いになって自費診療になってしまう。通常はホルモン治療で少しずつ心の性別に近づけた後最終仕上げとして性別適合手術をするのけど、ホルモン治療ができないと実際に手術するまでの長い期間を違和のある性で過ごさないといけないし、いきなり移行するのは無理があると思う。
家族の反対。これも、長い時間をかけて説得しないといけないパターンが多い。通常はホルモン治療をすすめて徐々に性別移行が進むことで家族の理解もすすんだりする。
健康上の問題。性別適合手術は大手術なので、他に健康の問題を抱えているような場合、手術ができないことがある。
- 単に男性器を取るのではなく、自家移植で膣形成することも考えると、体質によっては難しい人もいるんじゃないだろうか。

お金、時間、周囲の理解、体質、それらに恵まれない限りなかなかできない手術なわけ。

なので、実際に手術済ませてる当事者も「手術すりゃいいじゃん」とはなかなか言いづらい。自分たちは特別に恵まれてて、それができない人が本当にたくさんいるというのがわかってるから。

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