2023-02-07

[]米国株、今年の上昇は終わった-ゴールドマンコスティン氏

ここ1カ月の米国株好調で、今年の上昇は終わりかもしれないと、ゴールドマン・サックスグループのストラテジストが予想した。

  デービッド・J・コスティン氏らストラテジストはリポートで、年初から約8%上昇したS&P500種株価指数は、予想より良好な経済成長債券利回り低下を正しく反映した水準にあると指摘。同時に、割高なバリュエーションとさえない企業業績、高い金利は、ここからの上昇余地ほとんどないことを意味すると分析した。モルガン・スタンレーマイケル・ウィルソン氏も同様の見方を示している。

  ゴールドマンのストラテジストらはS&P500種の3カ月後の目標を4000と従来の3600から引き上げたが、それでも3日終値より3%低い。2023年末の目標4000は据え置き、年内に今よりも高くなることはないと示唆した。

  モルガン・スタンレーウィルソン氏は6日のリポートで、投資家センチメント改善しているものの、昨年10月安値からの反発は新たな強気相場の始まりではないとの見方を示した。

  米経済が持ちこたえる見通しとインフレ鈍化の兆候、米利上げペース減速への楽観がリスク意欲を押し上げたが、コスティン氏はリセッション景気後退)の場合には株価に「大幅な下落リスク」があるとし、米株投資家には難しい状況だと分析した。

  ゴールドマンのストラテジストは現金クレジット米国外の株式など、米国株に代わる投資先の方が今はより有望だとしている。JPモルガンチェースも6日のリポートで米株の高いバリュエーションを挙げ、米国外の市場が引き続き「はるかに興味深い」と指摘した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-06/RPNI73T1UM0W01

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