昨日内定式に参加した。ずっと憧れていた、日本人なら誰でも名前を知っているような会社だ。
私はおそらく「持っている方の人間」だと思う。顔はそれなりに可愛いし、女性の中では数学ができて、一応国立大に入って、院進してからはそれなりの成果も得ることができた。全てそれなりではあるけれども、全部を持っているのは上位数%程度だろう。
そしてこの度超大手企業に内定した。家族や友達、知り合いはみんなすごいねと言ってくれる。
私も謙遜しつつも鼻高々だ。入っても努力は必要なものの、勝ち組コースだと思った。
しかし昨日、内定式で直接他の同期と会ってみると、私はとても大したことのない人間だと感じた。みんな高学歴で、業績もあって、顔も整っている。ぱっと見7割くらい美男美女で、3割くらいは真面目そうな理系顔で、清潔感のない人間は一人もいない。コミュニケーション能力もあって、初対面なのに会話が弾んでいる。早起きと移動で疲弊した私は少数の話しかけてくれた子と会話することしかできず、LINE交換なんて誰ともしなかった。
田舎で「持っている方の人間」だと思っていた私は、結局大手企業の中ではクラスの片隅にいるインキャだった。元々たまに増田になる程度のインキャではあるけれど。いわゆる井の中の蛙で、世の中には「持っている人間」なんていくらでもいるのだと気付いた。
普段、ある程度のスペックを持つ人の度の過ぎた謙遜を見ると、それはその人より下にいる多くの人間を馬鹿にしているようで、よくないと感じる。
自意識を捨てればいいだけだとは思うが、自分を平凡だと思って生きるのと、上位数%だと思って生きるのではどちらが傲慢とか嫌味にならないのだろうか。
仕事始まれば全員陰キャになるから安心しろ
あっ、自称サバサバしてる女さんだ(笑)