自分もそういう界隈に属している人間なのだが、とにかく売れなかったミュージシャン、一向に評価されない絵師、そういう奴らがどんどん競馬にハマっていく。
この傾向自体は昔から存在したのだが、ウマ娘の流行で 競馬=悪いギャンブル のイメージが薄れた事で急速に拡大していってしまった。
競馬が好きで競馬やってる人は好きにしたらいいと思うんだけど、こいつらは違う。
本当にやりたかった分野で出来なかった「俺TSUEEEEE!!!」を違う世界に求めてるだけだ。
彼らを見ていて思ったが、競馬というのはTSUEEE気分を味わうには手軽で良いコンテンツだ。
多くの人間にとって自分が馬の育成に関わる訳でも、自分が上に乗って馬を走らせる訳でもない。自分は見ているだけで何もしない。
となると肝は「予想する事」である訳だが、その予想ですら知識豊富な人のSNSやWebサイトにあたればいくらでもその考えにフリーライドする事が出来る。
そしてこういう奴ほど、〇〇さんと全く同じものにしようとかフリーライドしたがる。
「ウマ娘のオタク」の場合は話が変わってくると思う。ある程度最新の競馬知識もオタクの知識の一環として求められるだろうし、好きな馬の子孫が走っているという場合もあるだろう。
例えば、今日のレースに出ていた馬の父親がウマ娘のキャラクターの中にいるということで、その関連ファンアートをTwitterで目撃する事もあった。
そうやって何か絡めて創作するとか、自分のやりたい事と交わる範囲で関わるというのはとてもいい事だと思う。
だがTSUEEを求めてる奴はそれもしない。応援イラストの1つでも描けばいいのに。だからこそ紡げるような曲を書いたらいいのに。活動のベースがウマ娘でもないのに。
そうやってかつてはキラキラしていたクリエイターがどんどん落ちぶれていくのが悲しい。
そして思い出したようにこう言う。
「あーあ、私全然評価されない。私の作品なんて誰からも求められてない。」
当たり前だろ、お前が馬券買ってる間に神絵師は絵を描いてたんだから。
そして残念なことにだいたい馬券は当たらない。