左翼にわかりやすく言うなら、スパイ防止法に対する憂慮と同じ事なんだよね。
「法の建前は間違ってないがいくらでも悪用できるし、現政権も(政党からは独立している)政府機関の伝統も、将来に悪用する疑いが高い」
って話であるのだが、年々激しくなっていく「明確な基準もなく、公正な議論もなく恣意的に決定された「女性差別的な表現」が存在できる場を、社会から徐々に狭めていく運動」への憂慮と、それへの反対の運動は、スパイ防止法に反対した左翼の心情と全く同じ構造なんだよね。
右翼はスパイ防止法案の建前を評価し、政権も政府機関も味方だから全面的に信頼していて「悪用するわけがない」と決めているから、こぞってスパイ防止法に賛成して、結局成立した訳だけど、今の所は悪用されていないので「ほら見ろ右翼は正しかった。自民党は正しかった」と言えるのかどうか。
ここ一番の時に使うだろうという左翼側の疑いは消えないわけだが、表現規制も同じ事でこのまま進んで、萌表現はコンビニで売れない、クレジットカードで買えない、そういった「法によらない民間規制」の積み上げによって、出版や小売サイドが嫌がるジャンルとなり、実質的に社会からは排除される表現ジャンルになる、って将来を杞憂だとするのは、自分が規制側の賛同者で規制側を無条件に信頼しているからってだけの話、右翼が自民党政府を信頼しているのと同じだって話なんだよな。
お前らなんか信用できるか!