2022-04-16

久しぶりに屈辱で泣いた

空港の保安検査で引っかかった。お兄さんに鞄の中触っても大丈夫ですかと聞かれたので、大丈夫ですと答えた。荷物の何がだめだったのかは教えてくれないまま鞄の中を探り、ひとつの巾着を取り出し、開けても大丈夫ですかと問うお兄さん。実はその巾着には下着が入っていたので、それは着替えなのでちょっと、と答えると一瞬黙った後に、では女性を呼びますので、とその場で女性検査員の方〜!と大きな声で呼ぶお兄さん。結局お姉さんが巾着を見てくれたけどそこには何もなくて、原因は鞄の別のところに入っていたものだった。別にただそれだけ、本当にそれだけなんだけど、なんかちょっとモヤモヤした。知らない異性にそこに私の下着があると言わなければならなかったこと、他の人もいる場で大きな声で"女性"の検査員を呼ばれたこと、結局ただ私が下着のありかを申告しただけのような気持ちになってしまたこと、そんなことがとても屈辱に感じた。

まあそれでもやっぱり悪いのは私なので、見てくれたお姉さんにお手数おかけしてすみませんでした〜と謝ってその場を後にした。お姉さんもなんにも悪くないのになんか申し訳なさそうにしてくれていて、それもまた申し訳なかった。

家に帰ってその話を家族にした時、顔がぴくぴくひきつり始めて、そこでようやく、あっ私ほんとはすごく嫌だったんだ、と気がついた。笑い話で済ませるつもりだったのに、自覚したら案の定泣いてしまって、こんなことで泣いてしま自分が悔しかった。けど、話して泣くまで嫌なことだったとはっきり自覚できない自分のことが恐ろしくなったし、自分が一番信用ならんな、と思った。

そしてこれは言い訳だけど、ここ数週間は慣れない環境で日々ぴりぴりしていて、いつもならスルーできることにも過剰に反応してしまっている自分がいる。今回のこともたぶん普段ならモヤモヤはしても泣かなかったし、ちゃんと笑い話で終わらせたと思う。だってうっかりとは言え引っかかるようなものを持ち込んでしまった私が悪いし、お兄さんもそれが仕事なので仕方ないことだし。強いて言えば運が悪かったね、くらい。

それでもやっぱりちょっとお兄さんにはむかついちゃって、ほんとデリカシーないな、と八つ当たりしてみたり。他の人から見たら些細なことかもしれないけど、今日の私にはすごくつらかった。てか泣いたあと落ち着いて考えてみたら、下着と言えどもただの布と言えばそれはそうなので、「下着ですけどどうぞ〜」みたいに言えばよかったのかな?と思ってきた。まあこういうのって終わった後だからいくらでも言えることであって、やっぱり知らない人、特に異性に下着を見られる(かも)というのは、すごく不快屈辱的で、お腹のあたりがざらりとするものなんだと学んだ。そういえば昔スカートの中を盗撮された時も、人に話した時に初めてだばだば泣いたんだっけね。

今回ばかりは下着から、と思ってわざわざ巾着に入れたことが裏目に出たような気がする。なんか生きるの疲れてきちゃったよー。はーあ。

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