キモいオタクなので成人式に行かなかったんだけど、このシーズンになって成人式の話題が出ると、もうかなり前の話なのに、未だに「僕は行かなかったんすよw空港が遠くて…w」みたいなことを得意げに語ってしまう
正直にいうと、俺は成人式に行かなかったことを誇りに思っている これは事実だ
理由が実際のところ「空港が遠い・スーツを着るのが嫌」だったのもかなりカッコいいと思っている
一方で、その誇らしさとかカッコいいと思う感情っていうのは、あくまで自分の中でだけ成立するもので、むしろ外から見ると惨めでダサい、あるいは自意識過剰でキモい、って感じだというのも認識している
なので、こう、もうちょっと、サラッと流して行きたいんですよね
あー、僕はちょっと都合で行けなかったんですよね〜、って感じで、自意識を覗かせずに処理したい
無理なんだよな
内なる俺が、「成人式に行かなかったのは本当に一貫していてカッコいい、キモい陰キャとして最高のムーブ」とかなり強く認識していて、どれほど手厳しい批判の言葉を浴びても全然怯まないので、もうダメだ
俺は40とかになっても、成人式に行かなかったことを誇りにし続けるんだろうなと思う
これが、ホントはコンプレックスで、虚勢を張ってるだけで、そのうち後悔するようになる、みたいな話なんだとしたら、そのほうが嬉しい
でも、俺はマジなんだ マジで誇りに思ってるんだ
高校を主席で卒業したことより、40人いるクラスで3人くらいしかいなかった「成人式に出なかった奴」になれたことの方が遥かに誇らしい
ダメだ 何も誇らしくないですよ
ただ逆張りで意地張って家にいただけで、普通に楽しいだけのどうでもいいイベントを、謎の自意識に邪魔されて逃しただけで、なにが誇らしいものか
でも実際誇らしいんだから仕方がない
というか、俺の世界って結局俺が観測するものだけで構成されてるわけで、結局俺がすべてを決めており、俺が一番偉いんだから、俺が誇らしいと思ったならそれは誇らしいんじゃい
やっぱり誇らしいですよ
成人式に出ないのはマジでカッコいいし、俺はカッコよかったし、誇るべき人間だ
成人式に出なかった仲間と、俺たち成人式に出なかったよなトークで盛り上がりたい
本心はやはりそっちにあるんだな