https://utap.hateblo.jp/entry/2021/09/27/015924
こちらを読んで思ったこと、自分のアカウントで書くと誰の話をしているかフォロワーにバレてしまいそうなのでここに書く。
同じカップリングの書き手の中に、エロい小説を書くのがべらぼうに上手い人がいる。
とても具体的で感覚に訴えかける表現をするので、こんなことを考えるのは失礼だけれど、性経験がしっかりあるんだろうなと思わされる。
その人は女性なのでもちろん男性同士の行為を知っているわけではなかろうが、読み手もほとんどが女性だしそこはたいした問題ではない。
想像力や文章表現の巧みさをどれだけ磨いても、調べたり話を聞いたりして知識を得ても、彼女の小説のいい意味での生々しさには敵わないだろう。
「自分と彼氏の実体験をもとにして書きました☆」は同人において嫌われるものの筆頭だが、もちろんその人はそういうことを明言してはいない。ただ、文章にどうしようもなく実地に基づく知識が滲み出ているのだ。
キャラクターの解釈もしっかりしているので、知っていることをただ並べ立てただけではなく、キャラの性格や「こういう時はこうするだろうな」という細部の表現も読んでいて違和感がない。
彼女の作品を読んだ後だと、他の同カップリングの書き手の小説はどんなにロマンチックだったり文章が綺麗でも、喪女の妄想だな…という印象が拭えない。
私はもう、このカップリングでエロ小説を書こうという気は完全になくなってしまった。
経験がなければ良い作品が作れないということは決してないが、経験を血肉化してそれを充分に表現するだけの力を持っている人の描写力は、とてつもなく強い。
女のエロ漫画家も性交の経験があるかどうかで男体の描き方に差があるよな