1月中旬、東京都豊島区のビルの一室。「ご担当者様はいらっしゃいますか」「今後もどうぞよろしくお願い致します」。コールセンター会社「テレコメディア」で、ヘッドホンをつけた除村(よけむら)保乃香さん(28)が、電話をかけていた。
除村さんは日本航空の客室乗務員だ。入社6年目。国際線担当だった昨年9月、日航が取り組む外部出向の募集に手を挙げ、異業種のテレコメディアに来た。
同社では企業への電話調査を担当。最初は緊張で早口になったが、次第に落ち着いて話せるようになったという。除村さんは「コロナだからこそできる経験だと思い、希望した。調査内容に応じてお金や社会の制度など新たに学ぶことが多い。自分を磨く有意義な期間にしたい」と語った。
日航は昨年、人件費抑制などを目的に外部出向を始め、多い日で約1000人がホテルやコールセンター、家電量販店、地方自治体などで勤務する。寺社で巫女(みこ)や奉仕員の業務に当たった社員もいる。
気の毒ではあるが、もともとのスペックがいいのでどこでもやっていけるのだと思うが、