2020-12-25

札幌日記(2020年12月25日)

東京から北海道に赴任したものの一人である

首都圏から見た北海道というのは、デパート物産展で手に入る美味の産地、国内屈指の畜産農業生産地

釧路知床網走など厳しい気候が育む関東平野にはないスケール雄大自然

大学就職で道出身者と知り合うと、はじめはなんとなく畏怖を感じる。

そんなところだろうか。

まあ実際のところ、札幌に限った話では日々仕事をし生活に追われて過ごしてしまえばなんということのない、実に味気ない街である

(今年は特に外出していないし仕方ないかもしれない)

赴任からはや1年が過ぎ、多少なりとも名勝を見て回った。

各地のラーメンもまだ東京に出ていない食材地元グルメも食べた。

世話になった人はいるし、数は少ないが同好の友も作った。

まだ訪れたことのない町に何があるのか、どんな人がいるのかだって気になって仕方がない。

北海道はすばらしい土地だと思う。

北海道は一冬を過ごせば道民になる』

それでも、この冬を越えてもなおいずれこの地を離れる自分道民を名乗ることはできない。

挙げきれないほど嫌なモノやコトも散々経験した。

当たり前で、いいヤツも悪いヤツもいる。

永住したいかと言われれば、NOと思う。

きっと任期が終わり首都圏に戻れば雪のなさ、札幌級の街が各地に点在しあらゆるものが手に入る利便性、盛んに開催されるイベントの活気、なにより旧知の仲間たちが居ることのありがたさを感じるだろう。

まとまらなくなってきた。

実際に住み日々を過ごしたことで、今まで単なる魅力的な旅行地でしかなかった北海道は愛憎伴う地となった。

これが自分人生の糧になるにはどれだけの年月が必要だろうか。

実は何もかも嘘で、片道切符なのではないか

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