わりと以前から社会学とか心理学とか政治学とか主にジャーナリズムやビジネス系の実用書を読んでいると、前半部分はそれなりに統計とか理論的な分析とかで納得できる話が書いてあるのに、だいたい半分を過ぎたあたりから突然著者の自慢話になることが多いなと思ってた。
目次だけを見ると一冊全部きちんとまとめているようなのに、どうも後半部分が面白くない。個人の主観というか間接的に直接的に自慢話が多くなっているなといういやーな感じがしてくる。
とはいえ一冊全て同じ調子で書くのは難しいのかもなと思ってそれほど気にしてはいなかったのだが、ここ最近になって同じような匂いを感じるジャンルを見つけた。
マンガという媒体を使って子育てや夫婦生活を赤裸々に描く系の話だ。
最初のうちは子育てあるあるや夫婦のすれ違いあるあるでそこそこ面白いことを書いている人も、なぜだか途中から急に過去の学歴だとか恋愛遍歴の多さだとか、愚痴を言いつつ旦那の稼ぎが良さそうなことを匂わせてきたり、家族で海外(人気のあるヨーロッパの国が多い)赴任したとかそういう話題を入れてくる。
そうなると最初の頃の「あるある」はどこへやら、書いてる作者が自分で「あんたらとは違うんだよ」と言っているかのように思えてきてまたいやーな感じがしてくる。
どちらも実体験をもとにそこから多くの人に共通する話題をコンテンツとしているところに特徴があるが、途中から急に自慢したくなってしまうこの現象になにか名前はないものか。
作者が本当に読ませたいのは後半の自慢話であって前半の共感出来る話は客寄せってだけじゃ