この間、「小学校は洗濯機の使い方を教えずにハンカチを手で洗わせている!時代遅れだ!」という意見を読んだ。
おいしいフレンチトーストの作り方を指南したツイートとともに、家庭科で教えてほしかった~とかいう意見もあったりして、ネットでは今の家庭科が不評のようだ。
家庭科は調理実習や何かしらの製作をする教科と思っている人ほど、そのような勘違いをしている。
これにはいくつかの意味があるが、ざっくり言うと、「石鹸を使ってこすり洗いをすると、汚れが落ちる」ことを目で見て観察し、手を使って体験するため、である。
この前後に、汚れを観察するとか、石鹸を落とすためにすすぐとか、水を含んだハンカチをしぼって干す、といったことも体験する。
電子レンジの使い方を教えないのと一緒で、説明書を読めばできる”操作”については教えない。代わりに管理の仕方や操作の理由を教えている。
学校の家庭科は、料理教室ではないし、家政婦養成講座でも、良妻賢母を育てるための科目でもない。
調理実習は、料理の楽しさを教える意味もあるが、生きるための知識や技術を勉強することの意味が大きい。なので、必要な栄養の摂取が優先される。
他の科目との関連付けも重要で、家庭科の教材作りは理科と社会がベースである。
タンパク質の凝固や、脂質との相溶性、多孔質材料への水の浸透について習った後なら、あのフレンチトーストが教えられるだろう。
家庭科では家庭の作り方を教えるべきじゃね?
今思うと家庭運営の方法は教わったな
まずは収入をどうするかだな