2020-11-15

妊娠を理性で止められる時代に生まれた不幸

人間には、子孫繁栄のための2つの仕掛けがあるんじゃないかと思う。ひとつは性欲。もうひとつは我が子を愛おしく思う感情避妊という概念がない世界では、この2つの仕掛けは滑らかにつながって営みが完成する。生殖能力のある男女が性欲に任せてセックスをしたら、否が応でも子供ができて、あとは勝手愛情が湧いてきて子供が育つという寸法だ。

現代においては、性欲に任せてセックスをしても子供を作らないことが可能だ。避妊具という理性によって、子孫繁栄の2つの仕掛けが完全に分断されている。この分断を飛び越えて子を授かるには、やはり理性による判断必要になる。子供がいない状態といる状態を比べ、いる状態の方が良いと認め、理性によって避妊具を捨てなければいけない。

しかし、子供がいる状態の方が良いと結論づけるには、今の世は分が悪すぎる。仕事も娯楽も溢れている。社会制度も未熟だ。いま自分が持っている確実性の高い情報を並べると、子供を作るなんてのは正気の沙汰じゃない。

それでも何故か愛するパートナー子供が欲しいと言う。責任持って子作りする気持ちはあるが、彼女との関係性が人質になったようで悲しさがある。もう少し前向きな動機がないと後悔しそうだが、いまだに妙案はない。性欲だけで子供ができたら楽だったのに、子供を作る理由必要呪いにかかってしまった。きっと納得できる理由なんてないんだろうな。

  • 子供を作らないことによるメリットは山ほど有り、子供を作るリスクはいくらでもあげることができる。 コロナ関係なく子供を作ることによるリスク、デメリットはいくらでも述べるこ...

    • まあ、避妊失敗して妊娠はありえるか。 こういうのいれちゃうのゲスいよね。

    • 偉そうに言ってる君も人の子だし 使ってる機器も言語も子供を産み続けて歴史が続いた結果生まれたものなんだが

  • 昔は家の労働力にするために子供を産んだり、老いた親の面倒を見させたり、墓を守らせたりするために子供を作っていた 子供を作ることは親のためだった。 でも、現代は産まれてくる...

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