2020-10-12

AV男優になった

僕は今日AV男優になった。

ちょうどコロナで失職して、貯金を切り崩すだけの人生になったタイミングである

親戚づきあいも皆無になって久しいので、身バレ上等の勢いもあった。

きっかけはSNSで見かけた募集

普段からAVをみては、気持ちよさそうに中出しを決める男優自分を重ねていたので、イメージトレーニング完璧であった。

しかし、本番が始まってみると、まったくタタナイのである

女優さんは、噂によると単体200万でスカウトが入るくらいの美人

カメラ監督さえいなければ、最高の風俗である

フェラチオやテコキで立つには立つのだが、終わってしまえば物の数秒で萎えしまう。

次の工程に移らなければ、という焦りが、一番の原因だと思う。

かつての仕事もそうだったが、とにかく時間に追われる人生だった。

AV男優も、当然仕事であるので、時間に追われる。

なんか、スタジオから出た後、無性に泣きたくなった。

涙こそ出ないが、仕事も失った先の、道楽で応募したAV男優仕事でさえ、僕は何かに追われるのである

女優の中で果てる直前、走馬灯のように人生を振り返った。

失職の直前は、生産調整が入り仕事量が減って楽になった、と喜んでいた。

初めて人間らしい豊かな生活ができていると、喜んだものだった。

失職直後は家すらもない難民だったが、有り余る時間感謝さえしていたように思う。

その豊かな時間は、僕が欲望に忠実に生きることを肯定したように思う。

次の仕事も決まらないが、これからどうしよう。

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