2020-08-03

テレワークで見えた地元老いた親の背中のようだった

東京から電車で1時間埼玉県某所。

僕はここから都内通勤している。

東京へ通えなくもないし、国道も通っているので限界集落というわけでもない。

テレビで見ていた地方高齢化他人事のように感じていた。

テレワークが始まると、普段自炊しない僕は短い昼休みの間に外食をする。

国道沿いに行けばチェーン店もあるが、飽きてしまうのでその辺の寿司屋で済ませようとした。

寿司屋で出迎えたのは70過ぎの老夫婦だった。

僕はふと今まで食べ歩いた店を思い出し、そこで初めて地元の現状に気づいた。

行く店行く店、店員が70歳を過ぎた老夫婦なのだ

焼肉屋も、飲み屋も、蕎麦屋も。あ、一軒だけ若い店主がやっていたラーメン屋があるか…

僕は今まで地元はそれなりに田舎のまま、それなりに続くと思っていた。

頭の中の地元小学校の頃歩いた通学路の景色で、

たとえ毎日眠るために帰っていたとしても暗闇に包まれ地元に目を向けることはない。

テレワーク中に地元に金を落とせば少しは活性化するだろうと、甘く考えていた。

地元は間もなく死ぬ10年も持てばいい方だ。

埼玉でさえこなのだから地方だって瀕死だろう。

地元を出るか、地元を看取るか、鮮度の落ちたまずい寿司を食べながら考えていた。

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