かつて、ロスジェネ論者のA氏が「戦争は、希望」と語ったが、ロスジェネ世代ど真ん中の自分にとっては、この新型コロナウイルスこそ「希望」かもしれないと、不謹慎ながら思ってしまった。
聞くところによると、このウイルスは高齢者ほど重症化率・致死率が高いという。
我々世代は、上のボリュームの大きな世代に長らく押さえつけられてきた。しかし、逃げ切りを決め込んでいた老害世代がこのウイルスによって間引きされるのであれば、高齢化による異常な人口分布が補正され年金問題も改善。定年延長で居座る老害が一掃され、労働市場から排除されていたロスジェネ世代にも、活躍できるチャンスが巡ってくるかもしれない。
「風邪を引いたら休む」というのは、労働者にとって当然の権利行使であるはずだ。しかし、老害世代の精神論によって当然の権利行使すら許されず、長らく日本の労働環境はブラックなまま放置され、労働者は奴隷となっていた。本来であれば労働環境の改善を訴えるべき労働組合もその役目を果たすことを忘れており、「働き方改革」も掛け声ばかりでなかなか進まない。ところが、新型コロナウイルスが目に見える形でリスクを突きつけたことにより、テレワークやら時差出勤やらと、矢継ぎ早に「働き方改革」が現実化しようとしている。
× 戦争は、希望 ○ 希望は、戦争