気候変動対策に関する国際会議「COP25」の閣僚級会合が始まりました。その一方で、会場の外には「第2のグレタさん」と呼ばれる8歳の活動家が現れました。
いや呼ばれてないわよ。少なくとも英語圏のニュースでは一切そう呼ばれてないし、ドイツ語圏でも見つからなかったわ。
元ネタと思われるEuronewsの記事の冒頭で"Greta Thunberg may have found her successor."(グレタ・トゥーンベリは後継者を見つけたかもしれません。)と言われているけれど、“「第2のグレタさん」と呼ばれる8歳の活動家”と訳すのはちょっと無理よねえ。
それと、Zozoさんだけでなく彼女の兄のKiwiさん11歳も登っているので、彼の存在を無視する(元ネタでもそうだけど)のはいただけないんじゃないかしら。
彼女らは数十万(数百万?)人のグレタさんフォロワーのうちの二人であり、今年の8月くらいからKletterkinderを名乗って色んなところ(木とかビルとか歩道橋とか)に上っては垂れ幕(旗)を掲げるという活動をしているわ。
風変わりな活動ではあるけれど、今回の件以前であまり話題になってる風には思えなかったわ。歩道橋登って警察のお世話になった的なニュースがちらと見つかった程度。ちなみにKletterkinderは"Climbing Children"、"登る子供たち"、"無限に廻るもの、ウラモグ"って感じの意味よ。
もう一度言うけれど、“「第2のグレタさん」”なる呼び名は彼女らにとって大仰に過ぎるし、そもそもそう呼んでいる例すら今回の朝日のニュースを除いて見つからなかったわ。(もし実際に呼ばれている例があったならごめんなさい。私の調査不足だわ。)
ついでに“COP25で熱弁”も厳密には嘘じゃないけど、やったことは“街灯に登ってメッセージを掲げる+報道陣からインタビューを受ける(どちらもCOP25の会場外)”なのでな。