2019-09-03

バルスで感じる世代間断絶

3ファクタ認証などと若い人達が盛り上がっていますが、ラピュタリアルタイム世代からすると

驚きなんですよ。あれは「シータパズーが同時発声しているか有効」と我々以上の世代

即座に理解できるんです。時代背景によりそれが判るんですね。


ラピュタ制作、公開された時代は、ソビエト連邦ソ連)という超大国がまだあったんです。

ソ連米国は2大超大国として地上に君臨しており、お互いに大陸間弾道核ミサイルを向けて

睨み合っていたんです。一方が発射してしまうと報復のためもう一方も発射しますので

核の冬」が来て北半球は壊滅的になる、と全世界が憂慮していた時代なんです。

2011年福島近辺に大量の放射性降下物が降ったので今でも人が住めないですが、

あれが北半球全域で起きる可能性が心配されてたの。


そんな時代ですから核ミサイルの発射は厳重に管理運営されているのか、みんな興味があって

ドキュメンタリー番組ニュース番組でよく取り上げられていました。

そしてそのときによく放映されていた映像があるんですよ。「発射には二人の担当者がそれぞれ

キー差し込んで同時に回さないと発射されない」という様子の映像です。


当時、宮崎駿もそれを当然見たでしょうし、観客もそうです。

30年くらい経つと世の中で共有されていた当たり前のような前提知識も失われるんだなぁ

と驚くし、寂しい感じです。が、仕方ないことでしょうね。

そうやって世代が入れ替わるから時代が先に進めるんでしょう。

さようなら私たち世代は先に消えます。あとはよろしくね。

  • おつかれーっす。先行っといてくださいっす。

  • アメリカを攻撃するボタンをソ連が待ってて、ソ連を攻撃するボタンをアメリカが持ってるから戦争になるんだ アメリカを攻撃するボタンはアメリカが責任を持って管理すべき

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