人生のどん底は高校を不登校で中退してから大学に入るまでの5年間だったと思う。
青春真っ只中を過ごす同年代をよそに、中卒無職童貞引きこもりであるという劣等感は凄まじかった。
それでも一念発起で実質3浪で一流大に合格して、これで過去とはおさらばと思うも、
同期の人生が順風満帆に見えて一方的に劣等感を患い、友達ができないまま授業に出なくなり留年する。
このまま中退しては中卒無職童貞引きこもりのままだと、何とか大学に復帰するも、まともに就活もできず進路未定で卒業。
中卒無職童貞引きこもりが10年かけて大卒無職童貞引きこもりになったというお粗末さ。
卒業後1年間就職が決まらず絶望していたが親のコネに甘えて大卒童貞社会人にこぎつけた。
就職先ではコネ入社というレッテルを払拭すべく努力し、幸いにも周囲から評価を得られている。
ただ、気づけば三十路が見えてきて結婚する同年代も出てくる中で童貞というステータスは変わらなかった。