https://comici.jp/articles/?id=8547
この漫画だ。
先に言っておくと、私はレズビアンだ。
彼女もいる。
率直に言う。
吐き気がした。
作中では、レズものの創作物を見て、世間がレズを「エロい娯楽」や「この世に存在しないただのネタ」だと認識していることを悲観していたが。
この漫画だって、「世間のレズものの創作物を見て悲観するレズ」をネタにした創作物じゃないか。
勿論、実在するレザビアンである私も、この漫画の登場人物の思想に共感するところもある。
勝手にレズビアンを「この世に存在しないただのネタ」にするな。
そう叫びたい時もある。
その上で、この漫画を読んで言いたくなった。
勝手にレズビアンを、そういった創作物に悲観していることにするな。
エロい娯楽として描かれた百合物が好きな人も居れば、嫌いな人も居る。
それと同じで、エロい娯楽として描かれた百合物が好きなレズビアンも居れば、嫌いなレズビアンも居る。
人が千差万別存在する様に、レズビアンだって千差万別存在する。
そもそも、たまたま女に生まれて女が好きだったってだけで、それ以外の他人と区別すること自体おかしいだろうが。
作者のコメントを見る限り、この漫画は全部が全部フィクションというわけでもなく、ある程度作者のエッセイ的な要素も入っているんだろう。
この作者はこの作者で、レズビアンとしての苦悩や葛藤や、そういうものがごちゃ混ぜになって、こういう漫画を描かずにはいられなかったんだろう。
でも、人にはレズビアンをネタにするなと主張しておきながら、自分はレズビアンを題材に創作物を作るというその構造の歪さに、私は吐き気を催さずにはいられなかった。
でもたまたまキモくて金のないおっさんになった人間は一人残らず色眼鏡で見て構わないんですよねわかります