出産適齢期を逃すから不倫はダメだと有料noteに書いている人がいた。
「独身のとき既婚者とつきあったこともあり、恋愛は自由だと考えていた。でも結婚して子供を持ったら我が子への愛はどんな恋愛にも勝ることがわかった。
子供を持たない決意があるなら別だがら、それがないまま貴重な出産適齢期を恋愛で逃す女性は不用意。そうと知りながら出産適齢期の女性と交際する男性は人として配慮がなさすぎる」
不倫の是非はともかく、この理屈でいくとそもそも持病や年齢など身体的な理由で妊娠する、させることが望めない人は子育てを望む相手と親密になるべきではないと書き手は思っているのだろうか。
先日年下の夫から妊娠の見込みがないと離別を切り出された女優がいたが、書き手はこの離婚についても子供が望める年齢の夫が正気に帰って親族はホッとしているだろうと書いていた。
年齢は見た目である程度判断できるが、見た目ではわからない持病や障害で子供が望めない人は世間で思われているより少なくない。書き手の価値観のなかではそういう場合と不倫が同様の理由で忌避されるのだろうか。
だとしたらいつ、どのタイミングでそういったセンシティブで踏み込んだ個人的な事情を開示するべきだと考えているのだろうか。
十代の頃から斬新な切り口で興味深い話を書く人だと思ってフォローしていたが、子供を持ったら「嫁して三年子なきは去れ」の世界にいきついたようで、複雑な気分になった。