お気に入りだった底浅幅広の器の端が欠けたのもあったし、妹から久しぶりにあう親へのプレゼントは?みたいなことをせっつかれて。
藤野陶芸市は、藤野に在住する陶芸家が中心となった市だ。なので市場のようにぎゅっとしたのと違って、各工房がそのまま出店になっている。
地図を見るといい感じに散らばっていてディズニーランドのアトラクションを回るようで楽しそう。そう思っていた。駅から降りるまでは。
昼に藤野駅に降りたがバスがない。次は13時といきなりサドンデス落とされた形で、案内所でもらった地図から見た目1番近い場所をグーグルで検索すると30分。歩いているうちに抜かされる感じはないし、いくか。歩き始めて、橋を超えていきなり坂にぶつかった。
ここ登るのか。諦めの境地で突き進むとなぜか坂が終わらない。グーグルマップでみると道が蛇行しているではないか。もしや…
かくして最初のお店につくときは息も絶え絶えでしばらく魂が抜けていた。
広場みたいなとこで楽曲団による演奏をやっていて、それを遠耳に藤野の地ビールであるクラフトビールを飲んだ。六百円といい値段したけど2杯もつい飲んで。いい風が吹いていてとても美味しかった。
ちょうどいいお皿を見つけて即決すると陶芸家のひとに夏みかんもいただくなんて嬉しいこともあって。
さあ2拠点目に行こうか。そう思ったら4キロ先だった。バスもやっぱり一時間は後。歩くしかなかった。
山の中に目が浮いていたり、全宇宙の遺伝子を表現したモニュメントがあったり芸術の道を延々と進んで。
やっとついた先で、まず休憩所を探した。ハーブティーをおばあさんが百円で売っていたのでお願いするとティーポットと一緒にでてきた。青空喫茶に風がよく合う。ごちそうさまでした。
次の拠点までまた歩いた。
途中でベトナムのかき氷売ってる路地のひとに誘われてまた休憩。杏美味しかった。
神社の露店では強く吹いた風に浮きかけたテントをがしっと掴むなんてハプニングもあって。
まだこの先に山荘があるんです〜と親切そうなお店の人に地図を渡されたらいくしかなかった。
また歩いた。
蔵を借りてLPを流しているオジサマに出会った。ドイツのアンプは世界一ーと延々と語ってくれた話は楽しかったが確かに音は良かった。
そんなこんなで。
徒歩16000と全然大したとこないはずなんだけどやっぱり皿が重いんだと思う。
すごく眠たい。満足感ある疲れが残った。