高齢者が苦手だ
外出先でいわゆる高齢者と思われる外見の方に接近されてしまうとなるべく失礼にならない速度で離れてしまう
電車内で遭遇した際は席を立ち(座席に座ってたら体裁を繕うために席を譲るという姿勢で)友人と一緒などの理由で離れられない場合はなるべくそちら側に意識をやらないようにして息を浅く少なくしてしまう
どうしてこうなってしまったのか
おそらく幼少期から思春期まで続いた祖父祖母による虐待が原因だと思うのだが、それにしたって特定の個人(故人)に対する心象がここまで全体の印象に影響を与えるものだろうかと自分でも不思議に思う
上記反応にあてはまらない唯一のイレギュラー存在として母方の祖母が健在しているのだから、もう少し世の高齢者全体に対して当たりが柔らかくなってもいいのではないかと考えた
こんな事言ってるが正直今までは苦手でも別にいいか、くらいに考えていた
自分たちを愛し支えてくれる義両親なら老いていっても祖母のようにイレギュラー存在として受け入れられるだろうとのほほんと構えていた
が。
状況が一変した
私は子供を産んだ
幼い乳幼児を連れて外出するとまぁーいく先々でさまざまな高齢者に話しかけられる
我が子に向けてかわいいねかわいいね元気にねお母さんもがんばってね とにこにこしながら話しかけてくれる
そしてその声かけに対し私は、深々とお辞儀をし(引きつった笑顔を見られないため)吐き気を堪えながら消え入りそうな声で「ありがとうございます…」
正直ここまでひどいとは思ってなかった