2019-02-01

中和するもの

広河隆一という人権派フォロジャーナリストの裏の顔、みたいな記事がでている。

長年の性的な加害が明るみに出されつつあるが、この人は案外、裏も表もなかったのかもしれない。

戦場というひどく人権蹂躙される生々しい環境がうっとりするほど好きだったのでは。

そして、戦争を後押しする先進国市民として、自らも加害性をもってしまう、その背徳的な感情恍惚としていたのでは。

今回、海外取材先で「二週間毎晩襲われた」と告発した女性の一人は、女性差別をテーマとする大学集会で、講演した広河氏と知り合ったのだという。

女性人権蹂躙される状況を想像すればするほど欲望が目覚めて興奮するので、その背徳的な感情に浸るために、女性差別問題に関心を抱いていたのでは。

そしてより、リアリティあふれた現場の味わいを堪能するため、紛争地域という異常な状況に身を置き、退路を立たれたジャーナリスト志望の女性に対して、自ら性的な加害を加えたのでは。

左翼思想というのは、醜悪かつも美しい人間の営みに魅了される自分補償するための中和剤として浸ってきたんじゃないだろうか。

これはあたかも、世界セレブたちが自家用機を乗り回し、無駄エネルギーを浪費する一方で、

環境問題に強い関心を抱いていたりする心理と少し似ているような気がする。

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