私は留年が確定した4年生だ。しにたさ以外の感情が持てずにいる。しにたい。学費を捻出してくれている両親に今からなんて言おうものか。
留年の要因はなんてこともない、テストを受験することができず、単位が入手できなくなることが確定したためだ。
テストを受けることができなかった原因というのは、テストの時期になると時間割が変化するということを失念していたという、自分の能力不足によるものである。
昨年失恋と就活を契機に精神を病んで、半年間休学してからのコレということで、もう自分では「しにたい」の四文字以外にどう表現すればよいのかわからない感情に心が支配されている。しにたい。
両親になんて言われるんだろう。周囲の人たちに知れ渡ったらなんて感情を持たれるんだろう。能無しだとか、失敗作だとか思われるのかと思うと、ひたすらにしんでしまいたいという感覚が心の底から間欠泉のように攻め上がってくる。
再び病気にすらなりながら獲得した内定先には辞退の断りを入れた。特に相手方が引き止めてくれるということもなかった。涙が止まらない。
学費はどう捻出しようか。9月に卒業するとして、次年度が始まるまで必死に働けば前期分なら間に合わせることができるだろうか。生活費はどうしよう。
将来はどうなるんだろうか。就活なんてもう本当にしたくないがまたしなくてはならないのだろうか。ああ…
どうして私の人生はこうもままならないのだろう。親による虐待と周囲からのいじめの日々から、あの地獄からやっと、やっと抜け出せると思ったのに。
何をやっても人並みのことができない。どこへ進もうといつもその道は遠回り。しにたい。しにたい。本当は悔しくて悔しくてしにたくなんかないけど、この恐怖と絶望からすくい上げてくれる薬が死しかないのであるならば、私はそれを救済として受け入れるしかないのだろう。
希望が欲しい。生きたいよ。
しゃぶれよ