2018-12-19

講師謝金の上限について

公の仕事講師謝金には上限があり、国の場合1日17,700円。そのせいで、高額な謝礼を必要とする講師を呼びたかった文部科学省官僚監督企業におねだりしたニュース

https://www.asahi.com/articles/ASLDL5QBTLDLUTIL045.html


行政の末端に関わる仕事をしている立場で言うと、これが行政不正を生むという意味批判されるのは当然だと思うが、上限を単純になくせばいいわけではない。

記事にもあるが、今回の講師議員からの紹介である。つまり、上限を無くして莫大な講師料を渡せるようになると、今度はバックマージンなどの腐敗が発生する土壌を作ることになりかねない。講師の質よりも紹介者の政治力が優先されることになれば、金額が大きいだけ国民の損失も更に大きい。

では、その講師が適正であるか無いか審査すればいいだろうか? すぐ思いつくことだが、審査するコスト自体が莫大である

今回の件を公金で支出するには、「講師を呼ぶところまで含めた委員会の設置・運営自体アウトソーシング」する方法がある。つまり土木工事のように丸ごと1件で見積もり・入札させることによって、過剰な支出に歯止めをかけるやり方だ。土木工事ならそれもいいだろう。しかし、教育のように、日々その内容が変化し、コストもその効果検証も難しいケースでは、これもあまり現実的ではない。


正直、教育予算場合には、「固定費はいくらいくら変動費については総予算の○.○パーセントとする」と決めておいてくれたらよいのではないか不正不正で糺すべき。だが、予算効率的運用に支障を来しては本末転倒である

  • 普通にエージェントが価格表だして実績ださないといかんのだが、実績公表一番やりやすいが官公庁だからなあ 官公庁に呼ばれることがはくづけになった昭和の遺物ともいいきれん

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