それは、主役の選定である。
プロジェクトが産声を上げた時から主役は悪評の多いアニメ監督であった。
アニメは、7人の女の子を主役にしたアイドル物語であった筈なのに。
オーディションで選ばれた7人の声優ユニットが活動してもなお、監督の名前が一番先にあった。
イベント毎には必ずと言っていいほど、監督が出演した。(アニメが進行中にも関わらず)
初の声優陣の番組タイトルには、出ていないのに監督の名前が入っていた。
結果としてアニメよりも声優ユニットよりも「監督」をアイドルに据えたプロジェクトは、作画崩壊の話題と共に炎上して失敗した。
一般大衆には、アニメを通して40代男性監督のアイドルよりも演じている7人の女性声優のアイドルの方が見たかったみたいだ。
その後、問題の多かった監督を降板させ声優ユニットをプロジェクトの主役に据えた。
広まった悪評を排して成功へ導こうと再起を図った。
が、マイナスからのスタートは難しく道半ばでタイムアップと判断されてしまった。
悪評もまた評なりと始めたプロジェクトは、結局は多くの人にとって無関心への移行という最悪な結末で幕を閉じた。
たらればは無いが、もし初めから選定が変わっていたら明るい未来のWUGが見られていたのかも知れない。
(「生みの親だろ」という話は一方的な立場からしか上がってこず、それなら「親」のアニメを作ったら良かったのでは?と思う。)