私はコンビニで働いているのですが、コンビニというのは色んな客層の方がきます
今回来たのはおばあちゃんとその孫と思われる小学生くらいの子供でした
子供は髪を明るく染めていて商品を選びながらおばあちゃんに「そんなわけねーだろ」なんて口悪く話している子で
一つ30円ほどのキャンディーをお菓子売り場でガサゴソと抱えて数種類、20個ほど持ってレジにきました
おばあちゃんが出したお金が少し足りなかったのでそのことを指摘すると子供の方が「そんな高くなくね?」「他の店でそんなしねーけど」なんて言うのでレジで打った個数を確認して説明、あと一つだけ減らせば買えることを説明したのですが
棚にグシャグシャに戻されては面倒だと「戻しておきますよ」と言うも無視して棚に向かいます
参ったなぁと思いつつ会計を済ませようとしたところで
「あんた首かしげたでしょ?馬鹿にしてるの!?」とおばあ様の方からお叱りが
自覚はなかったのですがついそんな所作をしてしまっていたようで
「失礼しました」と謝るも「馬鹿にするんじゃない」と続けてお叱りの言葉が
それだけなら(厄介な客だ)と思うだけだったのですが、その後に子供が言った言葉が衝撃的でした
「いつもそうだよ、どこに行っても馬鹿にされる」
と
(そうか、私は今この子にとって『不当に見下してくる大人』になってしまったのか)と
確かに私はその少し柄の悪い子供を(なにか悪さをしないか)という目で見ていました
しかし首をかしげたのも不意に行ってしまった仕草で決して馬鹿にするつもりはなかったのです
しかも子供の言葉を聞くにきっとどこのコンビニでもそういう扱いを受けたのでしょう
同じようにお叱りを受けたであろうどこかのコンビニ店員に同情しつつ
しかし、そう扱われてしまう原因はこの子供にもあるのではないかと思いました
きっとこの子は(どこにいっても大人は馬鹿にしてくる)と思いながら過ごすのかと
もう少し振舞いを丁寧にすればそう見られることもないはずなのです
それでもこの子供にとっては、社会の大人というものがみな(悪意をもって見下してくる存在)になってしまう
もちろん自分が事実、この子供を見下してしまっていた部分もあるのだと思います
しかし、ほんの少しレジでコミュニケーションが取れればこのお互いが不快になることはなかったのではないか
あの子は今後もずっと不当に見下されてると思いながら過ごしていくのだろうか