2018-07-19

Google制裁金理由

EU グーグルに5700億円の制裁金支払い命じる

  https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180718/k10011538811000.html

 

この記事話題になったが、たぶん、みんな間違えている。

Gmail などのアプリインストールされていることが問題視されているわけじゃない。

無料アプリインストールされても、そのこと自体は何の問題にもならない。

 

何が問題か? 

GoogleOSAndroid無償提供しているが、これは、Linux を使っているので、「 Linux を使う場合には、使ったソフト無償化しなくてはならない」という義務が生じるからだ。

しかAndroid という OS無償提供するには莫大なコストがかかる。それをまかなう必要がある。

そこで、Android という基本ソフトだけは無償にするが、それで他のアプリを動かす部分との接続部分を、有償化して販売するんだ。スマホメーカーに対して。

スマホメーカーは、OS だけは無償で使えるし、ユーザーアプリ無償で使えるが、その接続部分は有償となる。その有償部分をスマホメーカーは多額に支払う。

スマホメーカーは、そんなもの拒否してもいいのだが、拒否すると、Googleアプリを使えない。また、部分的に取るということもできず、取ることができるのは裸の Android だけだ。そんなものがあっても、何の役にも立たない。(アプリがまったく使えない。)

 

こうやって、無償の Android を、実質的には有償販売する。しかも、必ず一括であって、莫大な金を払うか否か、二者択一だ。

これが今回、問題となった。

 

ただし、どちらかと言えば、アップルの方がよほど独禁法違反をしているけどね。販売上の制限の付け方がひどい。とくに日本は食い物にされている。日本公取は、最近になって、少しずつ動いているが、すごく遅い。

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