昔、会社の同僚(♂)と俺とで夏期休暇をとって、フェリーに車を積んで北海道へ旅行したことがあった
ついでに天気が良ければ甲板でビール片手に日光浴と洒落込んでみたかったんだが、
船内には大小幾つものロビーがあり、50人ぐらい座れそうな大型テレビが備わったエリアもあれば、
ここには小さいけどテレビがあり、こういうこともあろうかと俺は持参したPS2をテレビに繋ぎ、同僚とずっとゲームをやることにした
途中何人かの客がタバコを吸いに出入りしただけで、音量も可能な限り小さく絞ってるから他の人の迷惑にはなってないはず
で、ゲームに夢中になってるとおよそ喫煙所には似つかわしくないガキが二匹入ってきた
間髪入れず俺が持ってきたソフトを勝手に手に取って「次これやる~!」って勝手に決めつけてやんの
こっちはバイオハザードに夢中だし、だいたいソフトもPS2も俺のものだ
「これオジサンのだからねえ、だめだよ」とモニタから目線を外すことなく精一杯面倒臭そうに答えたんだが、
「ヤダー!次これやる~!こ~れ~!!」ジタバタ(AA略
「君たち(俺ら)は大人だろう!子供がやりたがってるんだからゲームぐらい貸してやれ!!」
これに対して俺らも反論
「おまえら(ガキの両親)は俺らよりもっと大人だろう!それが大人の言うことか!?
他人の物を貸してほしいならなんで素直に『貸して下さい』って頼めねえんだ!?」
ここで奴らが反省したら貸してもいいって思ってたんだよ
フェリーの中の一日限りのことだし、普通にプレイしたら減るものでもないしな
だけど奴らは最後のチャンスを逃した
「ヤダー!次これやるんだ!次絶対これ!!」
「君たちは子供を泣かせて平気なのか!?いったいどういう神経してるんだ!?」
「その言葉、そっっっくり返してやるわ。他人の物奪って平気なガキだ、将来新聞に載らねえように気をつけろよwww」
「子は親の鏡とはよく言ったものだわwwww」
結局奴らはフンガーしながら去っていった