小中高といじられキャラだったから、昔は自分のコンプレックスをいじられる事に慣れていて、増田のくせにスカート短いな(笑)とか、増田は歯並び悪いのどうにかしないとキスもしてもらえないよ、とか言われてきたけど、綺麗にツッコミを入れて自分の三枚目キャラとしての役割を果たしてきた。
ずっと短かった髪を伸ばし、23歳くらいからモテ期がきて、いじられキャラは完全に消え去り突然チヤホヤされるようになった。
単純に嬉しかったので遊びまくって自分に自信をつけてきたけど、心開いた人に『そういうスポーティな服着ると女っぽくないよね』とか、チクリと痛いところを刺されると、夜眠れなくなるほどに落ち込むようになっていた。
痛いところというのは主に服装に関してと、自分の女性らしさに関する話だ。
ずっとお笑いキャラで少年のようだったわたしには、ファッションに関してそんなに自信があるわけではないけども、自分のセンスは信じてきたので好きな服を好きなように着ている。好きなものを着て好きな人に褒められたい。なので、男女関係なく親しい人に少しでも貶されると激しく落ち込んでしまう。心のどこかで、わたしはオシャレじゃない、と思っている。
『今日着ていたワンピース、会社で囚人みたいって言われたwwwそんなことなくない?(笑)』
と言っていた。
今の私がそれを言われたら死ぬほど落ち込んでいる。
でもこの彼女は他人の言葉にいちいち流されていない。芯を持った『そんなことなくない?(笑)』を感じた…。わたしもこうなりたい。どういう気持ちの持っていきかたをすればこういう思考回路になれるのだろうか。わたしには根拠のない自信とプライドだけがついてしまったのか。