2018-04-24

母集団

https://anond.hatelabo.jp/20180424082940

母集団」について 増田で盛り上がることがあろうとは!

とうれしくなってしまったので、解説しておく。

事例に出てきた選挙の話で考えてみると、新聞社大手マスコミが行っている電話での世論調査は下記のように整理できる。

RDD調査の例

A.日本有権者全体=母集団目標母集団

B.RDDで補足できる電話番号全体=枠母集団

C.実際に調査対象となった電話番号全体=対象

D.答えてくれた電話番号=回答数。

ここでサンプリング理論関係してくるのは、Cを適切な数集めたらBが推定できるよね、って話。

人口が何千万人もいるのに2000人対象調査するだけでいいのはどうして?っていうのはBとCの関係

AとBの差(カバレッジ誤差)は統計学では埋められない。

じゃ、ネット世論調査はどうか?っていうと、

ネット会社パネルに依頼するよ、派

A.日本有権者全体=母集団目標母集団

B.ネット調査会社パネル=枠母集団

C.調査依頼を送った数=対象

D.答えてくれた数=回答数

バナーとかで回答者募集するよ、派

A.日本有権者全体=母集団目標母集団

B.バナー掲載されている当該サイトアクセスする可能性がある人=枠母集団

C.バナー掲載されている時間に当該サイトアクセスした人=対象

D.答えてくれた数=回答数

カバレッジ誤差

で、世論調査がどうのこうのっていっているのは、

上記の枠母集団目標母集団関係

AとBがどう考えても同質じゃないから、あたらないよね、ってこと。

目標母集団と枠母集団の違い、具体例を挙げて説明しているのって あまり ないけど、下記の文科省学校関係調査説明なんかはイメージやすいと思う。

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kyouin/sonota/1400767.htm

じゃぁ電話番号だったらいいのかよ、っていう指摘は出ると思うが、ごもっとも。

下記、NHK小野寺さんの文章をご一読を。

https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/pdf/20170130_3.pdf

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん