CDリリース前だが、星野源が映画ドラえもんの主題歌として書き下ろした『ドラえもん』がラジオから流れてきた。
「たっくさんリクエストを頂きました~!」とDJが言っているので人気があるようだし、
どこかの誰かがブログとか音楽批評で褒めていた気がするので、意識して耳を傾けてみた。
タイトルがストレートに『ドラえもん』、「すこしふしぎ(SF)」という歌詞は聞き取れた。
サビで「ドラえもん」と連呼、そして、間奏に昔のドラえもんの歌がアレンジされているのに気が付いた。
曲をフルで聴いての第一印象は「あざといな」だった。
映画ドラえもんの主題歌はいろいろなアーティストが提供している。
数年前のPerfume『未来のミュージアム』は、PVや歌詞もだいぶドラえもんに寄せていたが、ここまで直接的なところはなく、
「あざとい」なんて感想は抱かなかった。
星野源の曲は「タイトルも歌詞もドラえもんのうたのアレンジも「あ・え・て」やってるよ。
ドラえもんファンなら分かるよね?こういうの好きだよね?こういうの仕込む俺すごくね?」
というような彼の思惑が、曲全体からプンプンと漂ってきて、どこか好きになれない。
この曲に「あざとい」という感想を持ったが、私が前から星野源に抱く、妙な感情が
そう、星野源はあざとい。
マンガ・アニメ・ゲームが大好きで、私と趣味も被っているので、素直にファンになれそうなのに、好きになれない。
彼がメディアでのこの作品が好き発言や、クリエイターとの対談などに遭遇するたび、
「俺こういう作品も好きなんだよ。意外でしょ? ギャップ萌えでしょ? センスあるでしょ?」
と言ってるようで、冷めてしまう。もちろん、本人にそういう気はないのかもしれないが、そう感じ取ってしまうので仕方がない。
「先輩、星野源の『ドラえもん』って曲、聴いたことあります? あれってめちゃあざとくないですか?」
と言おうとして、喉まで出かかって、直前で思いとどまった。こんな感想を抱いたのは自分だけかもしれないから。
こうして私はひっそりと増田に書き連ねるのであった。